「磁気共鳴画像法」の版間の差分

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<図1 京都大学医学部医学研究科のヒト用7-T MRI装置 >
[[File:Hanakawa Fig 1.png|thumb|right|300px '''図1. 京都大学医学部医学研究科のヒト用7-T MRI装置''']]


=== 静磁場中の原子核スピンの振る舞い ===
=== 静磁場中の原子核スピンの振る舞い ===
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<図2.RFパルスによる励起、および<math>T_1</math>、<math>T_2</math>緩和>定常状態(緩和しきった状態)のスピン集団に対して、共鳴周波数でRFパルスを照射した後のスピンの緩和過程を示した図。共鳴周波数と同じ速度で回転する座標系から眺めているため、スピン集団は静止してみえる。上段の3つの図はスピン集団を各々上(xy平面)、横(xz平面およびyz平面)から眺めた図。下段左は斜め上方から眺めた図。下段右の上段には縦磁化の時間変化を、下段右の下段には横磁化の時間変化を示す。RFパルスを照射されたスピンはまず、xy平面上に倒れる(=横磁化の出現)。xy平面上で円弧を描くように広がる(T<sub>2</sub><sup>*</sup>緩和)その後、z軸の(+)方向にむかって、z軸方向の磁化(=縦磁化)が回復して(定常状態に戻って)ゆく。
[[File:Hanakawa Fig 2.png|thumb|right|300px '''図2.RFパルスによる励起、および<math>T_1</math>、<math>T_2</math>緩和>定常状態(緩和しきった状態)のスピン集団に対して、共鳴周波数でRFパルスを照射した後のスピンの緩和過程を示した図'''<br>共鳴周波数と同じ速度で回転する座標系から眺めているため、スピン集団は静止してみえる。上段の3つの図はスピン集団を各々上(xy平面)、横(xz平面およびyz平面)から眺めた図。下段左は斜め上方から眺めた図。下段右の上段には縦磁化の時間変化を、下段右の下段には横磁化の時間変化を示す。RFパルスを照射されたスピンはまず、xy平面上に倒れる(=横磁化の出現)。xy平面上で円弧を描くように広がる(<math>T_2^*</math>緩和)その後、z軸の(+)方向にむかって、z軸方向の磁化(=縦磁化)が回復して(定常状態に戻って)ゆく。]]


==== 縦緩和(''T<sub>1</sub>''緩和) ====
==== 縦緩和(''T<sub>1</sub>''緩和) ====