「磁気共鳴画像法」の版間の差分

ナビゲーションに移動 検索に移動
編集の要約なし
17行目: 17行目:


== MRI信号の原理:核磁気共鳴と緩和 ==
== MRI信号の原理:核磁気共鳴と緩和 ==
[[File:Hanakawa Fig 1.png|thumb|right|300px| '''図1. 京都大学医学部医学研究科のヒト用7-T MRI装置''']]
=== 超電導磁石による静磁場の形成 ===
=== 超電導磁石による静磁場の形成 ===
 現在の医療・脳科学研究では、1.5T(テスラ)から7Tの静磁場強度を持つMRIが使用されている。このような磁場強度を持つMRIは、NbTi(ニオブチタン)合金による超伝導ワイヤーを何重にも巻いたドーナツ型の空芯コイルを、液体ヘリウム(沸点4.2K)で常時冷却可能なデュワー瓶(Dewar flask)中に置き、そこに電流を流すことで、電気抵抗による発熱の問題を克服した強力な超電導磁石を用いている(図1)。
 現在の医療・脳科学研究では、1.5T(テスラ)から7Tの静磁場強度を持つMRIが使用されている。このような磁場強度を持つMRIは、NbTi(ニオブチタン)合金による超伝導ワイヤーを何重にも巻いたドーナツ型の空芯コイルを、液体ヘリウム(沸点4.2K)で常時冷却可能なデュワー瓶(Dewar flask)中に置き、そこに電流を流すことで、電気抵抗による発熱の問題を克服した強力な超電導磁石を用いている('''図1''')。
 
[[File:Hanakawa Fig 1.png|thumb|right|300px '''図1. 京都大学医学部医学研究科のヒト用7-T MRI装置''']]


=== 静磁場中の原子核スピンの振る舞い ===
=== 静磁場中の原子核スピンの振る舞い ===