「細胞外マトリックス」の版間の差分

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=== 発達とECM ===
=== 発達とECM ===


 マウスの胎生後期から出生後早期に、未熟型細胞外マトリックスが形成され始める。このとき、ヒアルロン酸、ニューロカン、バーシカンV0、バーシカンV1、テネイシンC、リンクタンパク質であるHAPLN1/Cartilage link protein1からなる。ニューロカンやバーシカンV0/V1の発達は、出生後すぐに発現のピークをむかえ、その後、急激に減少する。テネイシンCは、生後2~3週間で減少するが、[[上衣層]]や海馬といった神経新生の盛んな場所では発現が維持される。出生後2週間を過ぎると、これまでの比較的緩い未熟型細胞外マトリックスからより硬いメッシュ状となった成体の細胞外マトリックスに変化していく。成熟型のマトリックスは、初期のマトリックスと相同のバーシカンV2、アグレカン、ブレビカン、フォスファカン、テネイシンR、HAPLN/Bra1、HAPLN/Bra2より成る<ref name="ref5"><pubmed> 18696101 </pubmed></ref>。  
 マウスの胎生後期から出生後早期に、未熟型細胞外マトリックスが形成され始める。このとき、ヒアルロン酸、ニューロカン、バーシカンV0、バーシカンV1、テネイシンC、リンクタンパク質であるHAPLN1/Cartilage link protein1からなる。ニューロカンやバーシカンV0/V1の発達は、出生後すぐに発現のピークをむかえ、その後、急激に減少する。テネイシンCは、生後2~3週間で減少するが、[[上衣層]]や海馬といった[[神経新生]]の盛んな場所では発現が維持される。出生後2週間を過ぎると、これまでの比較的緩い未熟型細胞外マトリックスからより硬いメッシュ状となった成体の細胞外マトリックスに変化していく。成熟型のマトリックスは、初期のマトリックスと相同のバーシカンV2、アグレカン、ブレビカン、フォスファカン、テネイシンR、HAPLN/Bra1、HAPLN/Bra2より成る<ref name="ref5"><pubmed> 18696101 </pubmed></ref>。  


==== 神経幹細胞の維持と分化 ====
==== 神経幹細胞の維持と分化 ====
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==== ランビエ絞輪 ====
==== ランビエ絞輪 ====


 ランビエ絞輪の周りにはプロテオグリカンやテネイシンR、ラミニン、ジストログリカンが覆っており、局所的な[[wikipedia:JA:陽イオン|陽イオン]]の濃度や[[電位依存性ナトリウム+チャネル|電位依存性ナトリウムチャネル]]集合化を制御していると考えられている<ref name="ref6" />。  
 ランビエ絞輪の周りにはプロテオグリカンやテネイシンR、ラミニン、ジストログリカンが覆っており、局所的な[[wikipedia:JA:陽イオン|陽イオン]]の濃度や[[電位依存性ナトリウム+チャネル|電位依存性ナトリウムチャネル]]集合化を制御していると考えられている<ref name="ref6" />。


=== 可塑性とECM ===
=== 可塑性とECM ===