「脳室下帯」の版間の差分

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===ニューロブラストの長距離移動と成熟===
===ニューロブラストの長距離移動と成熟===
[[image:脳室下帯2.png|thumb|350px|'''図2.ニューロブラストの移動とニューロン新生'''<br>A:正常脳で産生されたニューロブラストの移動。RMSを通って嗅球へ移動し、介在ニューロンへと分化・成熟する。<br>B:傷害後のニューロブラストの移動。脳室下帯で産生されたニューロブラストの一部は傷害部へ移動し、分化・成熟する。]]
[[image:脳室下帯2.png|thumb|350px|'''図2.ニューロブラストの移動とニューロン新生'''<br>A:正常脳で産生されたニューロブラストの移動。RMSを通って嗅球へ移動し、介在ニューロンへと分化・成熟する。<br>B:傷害後のニューロブラストの移動。脳室下帯で産生されたニューロブラストの一部は傷害部へ移動し、分化・成熟する。]]
[[image:脳室下帯3.png|thumb|350px|'''図3.傷害後のニューロン新生'''<br>脳梗塞などの傷害後には、脳室下帯における細胞増殖が亢進し、ニューロブラストが増加する。一部のニューロブラストは、傷害部へ向かって移動する。]]


 脳室下帯で産生されたニューロブラストの鎖状の集団は、脳室下帯の前方につづく吻側移動流(rostral migratory stream, RMS)に入り、[[嗅球]]へと移動する22,23) (図2A)。RMS内でもニューロブラストは増殖を続けている。移動相と休止相を交互に繰り返す移動形式をとるが、平均した移動速度は早いものでは時速100μmにも達する。 
 脳室下帯で産生されたニューロブラストの鎖状の集団は、脳室下帯の前方につづく吻側移動流(rostral migratory stream, RMS)に入り、[[嗅球]]へと移動する22,23) (図2A)。RMS内でもニューロブラストは増殖を続けている。移動相と休止相を交互に繰り返す移動形式をとるが、平均した移動速度は早いものでは時速100μmにも達する。 
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===傷害への反応===
===傷害への反応===
[[image:脳室下帯3.png|thumb|350px|'''図3.傷害後のニューロン新生'''<br>脳梗塞などの傷害後には、脳室下帯における細胞増殖が亢進し、ニューロブラストが増加する。一部のニューロブラストは、傷害部へ向かって移動する。]]
 脳にニューロンが大規模に脱落するような侵襲が加わると、脳室下帯におけるニューロン産生が亢進する。この反応は、[[ハンチントン病]]やパーキンソン病などの神経変性疾患モデルや外傷モデルでも生じるが、特に脳梗塞モデル動物で最も詳細に研究されている50-53)。
 脳にニューロンが大規模に脱落するような侵襲が加わると、脳室下帯におけるニューロン産生が亢進する。この反応は、[[ハンチントン病]]やパーキンソン病などの神経変性疾患モデルや外傷モデルでも生じるが、特に脳梗塞モデル動物で最も詳細に研究されている50-53)。