「脳磁法」の版間の差分

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 脳磁場を検出コイルにはその形状から大きく分けて[[マグネトメーター]]と[[グラジオメーター]]がある('''図3''')。グラジオメーターに関しては軸方向型と平面方向型に大別できる。
 脳磁場を検出コイルにはその形状から大きく分けて[[マグネトメーター]]と[[グラジオメーター]]がある('''図3''')。グラジオメーターに関しては軸方向型と平面方向型に大別できる。


:'''マグネトメーター'''は1個のコイルで磁束を補足する。形状が単純であり遠方の信号源からの磁場も比較的良く計測できるという長所があるが、その反面外部からの[[wikipedia:ja:環境磁場|環境磁場]]の影響を受けやすい。
:'''マグネトメーター'''は1個のコイルで磁束を捕捉する。形状が単純であり遠方の信号源からの磁場も比較的良く計測できるという長所があるが、その反面外部からの[[wikipedia:ja:環境磁場|環境磁場]]の影響を受けやすい。


:'''軸方向型グラジオメーター'''は脳表に近い検出コイルと遠い補償コイルを逆向きに接続することで、両者の差分信号を計測する。近傍から発生する磁場は空間勾配が大きいため、脳から発生する磁場に関しては検出コイルのほうが補償コイルより大きい入力を受ける。それに対して遠隔に信号源を有する環境磁場に関しては、検出コイルと補償コイルにほぼ同様の影響を与える。その結果、軸方向型グラジオメーターは環境磁場の影響を軽減しながら脳からの磁場信号を計測することが出来る。
:'''軸方向型グラジオメーター'''は脳表に近い検出コイルと遠い補償コイルを逆向きに接続することで、両者の差分信号を計測する。近傍から発生する磁場は空間勾配が大きいため、脳から発生する磁場に関しては検出コイルのほうが補償コイルより大きい入力を受ける。それに対して遠隔に信号源を有する環境磁場に関しては、検出コイルと補償コイルにほぼ同様の影響を与える。その結果、軸方向型グラジオメーターは環境磁場の影響を軽減しながら脳からの磁場信号を計測することが出来る。