「血清応答因子」の版間の差分

提供:脳科学辞典
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SRFは、MADSボックスファミリーに属する転写因子である。遺伝子のCC(A/T)6GG (CArG) ボックスに二量体で結合し、c-fosなどの転写因子をコードする最初期遺伝子やβ-アクチンなど細胞骨格系遺伝子の転写を制御することが知られている。神経系におけるSRFの役割として、海馬や大脳皮質の層構造形成、海馬の神経回路形成、樹状突起や軸索形態、シナプス機能への重要性が指摘されている。
SRFは、MADSボックスファミリーに属する転写因子である。遺伝子のCC(A/T)6GG (CArG) ボックスに二量体で結合し、c-fosなどの転写因子をコードする最初期遺伝子やβ-アクチンなど細胞骨格系遺伝子の転写を制御することが知られている。神経系におけるSRFの役割として、海馬や大脳皮質の層構造形成、海馬の神経回路形成、樹状突起や軸索形態、シナプス機能への重要性が指摘されている。
The MADS-box family of transcription factors.
Shore P, Sharrocks AD.
Eur J Biochem. 1995 Apr 1;229(1):1-13. Review.
PMID: 7744019

2012年4月29日 (日) 10:44時点における版

日本語名:血清応答因子 英語名:serum response factor 英略称:SRF

SRFは、MADSボックスファミリーに属する転写因子である。遺伝子のCC(A/T)6GG (CArG) ボックスに二量体で結合し、c-fosなどの転写因子をコードする最初期遺伝子やβ-アクチンなど細胞骨格系遺伝子の転写を制御することが知られている。神経系におけるSRFの役割として、海馬や大脳皮質の層構造形成、海馬の神経回路形成、樹状突起や軸索形態、シナプス機能への重要性が指摘されている。 The MADS-box family of transcription factors. Shore P, Sharrocks AD. Eur J Biochem. 1995 Apr 1;229(1):1-13. Review. PMID: 7744019