「認知的構え」の版間の差分

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====ディフォルトモードネットワークとタスク活性化ネットワーク====
====ディフォルトモードネットワークとタスク活性化ネットワーク====
 ディフォルトモードネットワーク(DMN)はタスクの遂行中ではなく休息中や自己に関連した内向きの情報処理を行っている際に活動が増す脳領域群であり、これと反対にタスク遂行中に活動を増す領域群をタスク活性化ネットワークという<ref name=Raichle2015><pubmed>25938726</pubmed></ref><ref name=Anticevic2012><pubmed>23142417</pubmed></ref>[89], [90]。先に述べた背外側前頭前野や内側前頭前野などはこのタスク活性化ネットワークに含まれる。これらの二つの脳領域群は互いに負の相関が通常はあるネットワークである。認知的構えの情報処理を担うタスク活性化ネットワークはより外向きのその場の状況に応じた情報処理を行うネットワークであることがDMNとの比較で分かる。ただしこの二つのネットワークはいつでも負の関係を持つわけではなく、安静時やタスク遂行中にもダイナミックに機能的結合のパターンを変え相互に連絡しあっている事も報告されている<ref name=Hutchison2013><pubmed>23707587</pubmed></ref><ref name=Allen2014><pubmed>23146964</pubmed></ref>[91], [92]。
 ディフォルトモードネットワークはタスクの遂行中ではなく休息中や自己に関連した内向きの情報処理を行っている際に活動が増す脳領域群であり、これと反対にタスク遂行中に活動を増す領域群をタスク活性化ネットワークという<ref name=Raichle2015><pubmed>25938726</pubmed></ref><ref name=Anticevic2012><pubmed>23142417</pubmed></ref>[89], [90]。先に述べた背外側前頭前野や内側前頭前野などはこのタスク活性化ネットワークに含まれる。これらの二つの脳領域群は互いに負の相関が通常はあるネットワークである。認知的構えの情報処理を担うタスク活性化ネットワークはより外向きのその場の状況に応じた情報処理を行うネットワークであることがディフォルトモードネットワークとの比較で分かる。ただしこの二つのネットワークはいつでも負の関係を持つわけではなく、安静時やタスク遂行中にもダイナミックに機能的結合のパターンを変え相互に連絡しあっている事も報告されている<ref name=Hutchison2013><pubmed>23707587</pubmed></ref><ref name=Allen2014><pubmed>23146964</pubmed></ref>[91], [92]。


====脳領域の階層性====
====脳領域の階層性====