「逆行性伝達物質」の版間の差分

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英:retrograde messengers, retrograde signals  
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 逆行性伝達物質とは[[化学シナプス]]において[[シナプス後部]]から細胞外へ放出されて、[[シナプス前終末]]に作用し[[シナプス伝達]]を調節する物質をさす(図1)。逆行性伝達物質によってシナプス後細胞はシナプス前側の活動を調節することができる。逆行性伝達物質には様々な種類があるが大別すると、[[wikipedia:ja:脂質|脂質]]、[[wikipedia:ja:気体|気体]]分子、[[神経栄養因子]]、[[ペプチド]]、古典的[[神経伝達物質]]がある。逆行性伝達物質を介した逆行性シナプス伝達は新規シナプス形成やその維持に重要な役割を担っているが、本稿では特に成熟したシナプスにおける[[シナプス可塑性]]に限定して述べる。
 逆行性伝達物質とは[[化学シナプス]]において[[シナプス後部]]から細胞外へ放出されて、[[シナプス前終末]]に作用し[[シナプス伝達]]を調節する物質をさす(図1)。逆行性伝達物質によってシナプス後細胞はシナプス前側の活動を調節することができる。逆行性伝達物質には様々な種類があるが大別すると、[[wikipedia:ja:脂質|脂質]]、[[wikipedia:ja:気体|気体]]分子、[[神経栄養因子]]、[[ペプチド]]、古典的[[神経伝達物質]]がある。逆行性伝達物質を介した逆行性シナプス伝達は新規シナプス形成やその維持に重要な役割を担っているが、本稿では特に成熟したシナプスにおける[[シナプス可塑性]]に限定して述べる。
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[[Image:Yukihashimotodani fig 5.jpg|thumb|right|300px|'''図1.逆行性シナプス伝達''']]  
[[Image:Yukihashimotodani fig 5.jpg|thumb|right|300px|'''図1.逆行性シナプス伝達''']]