「重症筋無力症」の版間の差分

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[https://doi.org/10.1111/ncn3.12301 [DOI]]</ref>[47]。
[https://doi.org/10.1111/ncn3.12301 [DOI]]</ref>[47]。


 エクリズマブ(eculizumab)とラブリズマブ(ravulizumab)は補体C5に対するヒト化モノクローナル抗体であり、補体介在性の運動終板の破壊を阻止し、AChR数を回復させる作用を持っている。Eculizumab よりも血中半減期が長く、より長時間作用型であるRavulizumabは現在治験中である。
 エクリズマブ(eculizumab)とラブリズマブ(ravulizumab)は補体C5に対するヒト化モノクローナル抗体であり、補体介在性の運動終板の破壊を阻止し、AChR数を回復させる作用を持っている。エクリズマブよりも血中半減期が長く、より長時間作用型であるラブリズマブは現在治験中である。


 エフガルチギモド(efgartigimod)とロザノリキズマブ(rozanolixizumab)を含む胎児性Fc受容体(neonatal Fc receptor: FcRn)に対するモノクローナル抗体は、現在臨床治験が進行中である。FcRn抗体はIgGの分解抑制に関わるFcRnを介したリサイクリング機構を抑制することによって重症筋無力症の病原性自己抗体を含む全てのIgG濃度を低下させる。
 エフガルチギモド(efgartigimod)とロザノリキズマブ(rozanolixizumab)を含む胎児性Fc受容体(neonatal Fc receptor: FcRn)に対するモノクローナル抗体は、現在臨床治験が進行中である。FcRn抗体はIgGの分解抑制に関わるFcRnを介したリサイクリング機構を抑制することによって重症筋無力症の病原性自己抗体を含む全てのIgG濃度を低下させる。