「電気魚」の版間の差分

228 バイト追加 、 2012年6月23日 (土)
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=== 種と性の認識  ===
=== 種と性の認識  ===


モルミリ目の電気魚では、発電パルスの波形が種によってあるいは性によって異なる(図)。モルミリ目の電気魚は異なるパルス波形を弁別することができるが、弁別の基礎となるのは波形に含まれる周波数成分ではなく位相(時間)成分である<ref><pubmed> 7209524 </pubmed></ref>。パルス波形の電圧上昇相と降下相の時間差を読み取る中枢機構が明らかになっている。<br>
モルミリ目の電気魚では、発電パルスの波形が種によってあるいは性によって異なる(図)。モルミリ目の電気魚は異なるパルス波形を弁別することができるが、弁別の基礎となるのは波形に含まれる周波数成分ではなく位相(時間)成分である<ref><pubmed> 7209524 </pubmed></ref>。パルス波形の電圧上昇相と降下相の時間差を中脳の時間差検出回路が読み取る。<br>  


=== 混信回避行動  ===
=== 混信回避行動  ===
自己の発電と近傍の他の魚の発電が時間的に重なると混信が起こり電気定位に混乱が生じる。混信を回避するために発電のタイミングを変化させるのが混信回避行動である。


<references />  
<references />  


(執筆者:川崎 雅司、担当編集委員:)
(執筆者:川崎 雅司、担当編集委員:)
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