「Gタンパク質共役型受容体」の版間の差分

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==== G<sub>βγ</sub>シグナリング ====
==== G<sub>βγ</sub>シグナリング ====
 G<sub>βγ</sub>と結合したG<sub>α</sub>は[[GDP]]との親和性が上がることから、G<sub>βγ</sub>の第一の機能はG<sub>αβγ</sub>三量体を不活性状態に保つことだと考えられる。一方で、G<sub>αi/o</sub>と共役するGタンパク質共役型受容体ではG<sub>βγ</sub>のシグナル伝達が重要となる。G<sub>i/o</sub>はG<sub>s</sub>やG<sub>q</sub>と比較して細胞内に高濃度で存在するため、G<sub>αi/o</sub>共役型Gタンパク質共役型受容体が活性化すると放出されるG<sub>βγ</sub>の量は多くなる。G<sub>βγ</sub>はG<sub>αi/o</sub>共役型Gタンパク質共役型受容体の下流で[[Gタンパク質活性化カリウム]]([[GIRK]])チャネルや[[P/Q型]]と[[N型]]の[[電位依存性カルシウムチャネル]]、さらには[[ホスホリパーゼC]]、[[PI3キナーゼ|PI<sub>3</sub>キナーゼ]]などを活性化することが知られている。
 G<sub>βγ</sub>と結合したG<sub>α</sub>は[[GDP]]との親和性が上がることから、G<sub>βγ</sub>の第一の機能はG<sub>αβγ</sub>三量体を不活性状態に保つことだと考えられる。一方で、G<sub>αi/o</sub>と共役するGタンパク質共役型受容体ではG<sub>βγ</sub>のシグナル伝達が重要となる。G<sub>i/o</sub>はG<sub>s</sub>やG<sub>q</sub>と比較して細胞内に高濃度で存在するため、G<sub>αi/o</sub>共役型Gタンパク質共役型受容体が活性化すると放出されるG<sub>βγ</sub>の量は多くなる。G<sub>βγ</sub>はG<sub>αi/o</sub>共役型Gタンパク質共役型受容体の下流で[[Gタンパク質活性化カリウムチャネル]]([[GIRK|GIRKチャネル]])や[[P/Q型電位依存性カルシウムチャネル|P/Q型]]と[[N型電位依存性カルシウムチャネル]]、さらには[[ホスホリパーゼC]]、[[PI3キナーゼ|PI<sub>3</sub>キナーゼ]]などを活性化することが知られている。


=== Gタンパク質非依存的シグナリング ===
=== Gタンパク質非依存的シグナリング ===