67
回編集
Hiromasamorishita (トーク | 投稿記録) 細編集の要約なし |
Hiromasamorishita (トーク | 投稿記録) 細編集の要約なし |
||
5行目: | 5行目: | ||
==高速液体クロマトグラフィー== | ==高速液体クロマトグラフィー== | ||
高速液体クロマトグラフィーは、古くから脳内のタンパク質の精製・分取、神経伝達物質やペプチドの分析など多岐にわたり用いられてきた手法である。なぜなら、固定相(カラム)と移動相(溶媒、緩衝液など)を適切に選択することにより、目的物質を妨害なく分離し、分取・分析できるからである。カラムの種類は豊富で、疎水性相互作用やイオン性結合など分子間相互作用を利用するものが多く、目的物質の性質を考えて選択する必要がある。一方、溶媒や緩衝溶液は目的物質のカラムに対する親和力の強弱を調節する重要な役割を持つ。そこで、目的物質をカラムからほどよい時間に溶出するように移動相の組成を決めるところに工夫や経験が必要である。このように高速液体クロマトグラフは、最適なカラムと移動相を組み合わせることにより類似物質においても高い分離を達成できる装置である。そこで本稿では主に脳科学分野で神経伝達物質の分析に必要な装置(高速液体クロマトグラフ)の基本構成とグルタミン酸を始めとするアミノ酸の分析、モノアミンとその代謝物の一斉分析などに焦点を絞り解説する。 | |||
==原理== | ==原理== |
回編集