「髄鞘」の版間の差分

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== <br>脱髄疾患および髄鞘形成不全  ==
== <br>脱髄疾患および髄鞘形成不全  ==


 脱髄疾患(demyelinating disease)は神経疾患の1種で、有髄神経の髄鞘が障害されることで起こる疾患であり、いったん髄鞘が形成された後に障害される疾患のことを示す。[8]。髄鞘の消失により神経伝導速度が遅くなり、様々な神経症状が引き起こされる。脱髄が起こる場所により症状は千差万別であり、手足のしびれや運動麻痺、感覚麻痺、視力障害などが起こる。中枢神経系の脱髄疾患には日本で特定疾患に認定されている[[多発性硬化症]](multiple sclerosis; MS)や白質ジストロフィー(leukodystrophy)などがある。末梢神経系の脱髄疾患には日本で特定疾患に認定されているギラン・バレー症候群(Guillain-Barré syndrome; GBS)や慢性炎症性脱髄性多発神経炎(Chronic inflammatory demyelinating polyneuropathy; CIDP)、シャルコー・マリー・トゥース病(Charcot-Marie-Tooth disease; CMT)などがある。遺伝子変異などが原因で最初から髄鞘形成が不完全になることは髄鞘形成不全(dysmyelination)と言う。[[髄鞘形成不全]]と関連づけられている疾患として、ある種の白質ジストロフィーなどが挙げられる[10]。また、最近の研究により[[統合失調症]](schizophrenia)との関連が示唆されている[9][10]。  
 脱髄疾患(demyelinating disease)は神経疾患の1種で、有髄神経の髄鞘が障害されることで起こる疾患であり、いったん髄鞘が形成された後に障害される疾患のことを示す<ref name=ref8/>。髄鞘の消失により神経伝導速度が遅くなり、様々な神経症状が引き起こされる。脱髄が起こる場所により症状は千差万別であり、手足のしびれや運動麻痺、感覚麻痺、視力障害などが起こる。中枢神経系の脱髄疾患には日本で特定疾患に認定されている[[多発性硬化症]](multiple sclerosis; MS)や白質ジストロフィー(leukodystrophy)などがある。末梢神経系の脱髄疾患には日本で特定疾患に認定されているギラン・バレー症候群(Guillain-Barré syndrome; GBS)や慢性炎症性脱髄性多発神経炎(Chronic inflammatory demyelinating polyneuropathy; CIDP)、シャルコー・マリー・トゥース病(Charcot-Marie-Tooth disease; CMT)などがある。遺伝子変異などが原因で最初から髄鞘形成が不完全になることは髄鞘形成不全(dysmyelination)と言う。[[髄鞘形成不全]]と関連づけられている疾患として、ある種の白質ジストロフィーなどが挙げられる[10]。また、最近の研究により[[統合失調症]](schizophrenia)との関連が示唆されている[9][10]。  


== <br>髄鞘を持つ動物  ==
== <br>髄鞘を持つ動物  ==
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