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Takumitsutsui (トーク | 投稿記録) 細編集の要約なし |
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3.Posttraumatic Symptom Scale (PTS-10) :外傷後症状尺度 | 3.Posttraumatic Symptom Scale (PTS-10) :外傷後症状尺度 | ||
Weisaethにより開発された尺度<ref><pubmed>2624136</ref>で、10項目の症状の有無を評価する。 | Weisaethにより開発された尺度<ref><pubmed>2624136</ref>で、10項目の症状の有無を評価する。 | ||
==== 構造化面接法 ==== | ==== 構造化面接法 ==== | ||
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2.Structured Clinical Interview for DSM-Ⅳ(SCID) : DSM-Ⅳのための構造化臨床面接 | 2.Structured Clinical Interview for DSM-Ⅳ(SCID) : DSM-Ⅳのための構造化臨床面接 | ||
2010年に北村らによって日本語版に翻訳されている。SCIDはDSM-Ⅳの17症状の有無のみを問う形式であり、<u>評価者間のぶれが生じる可能性がある</u>。 | |||
( | (飛鳥井先生へ:筆者の許可が必要か?監修は高橋先生。筆頭翻訳者は北村先生) | ||
3.MINI International Neuropsychiatric Interview (M.I.N.I) :精神疾患簡易構造化面接法 | 3.MINI International Neuropsychiatric Interview (M.I.N.I) :精神疾患簡易構造化面接法 | ||
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(飛鳥井先生へ:筆者の許可が必要か?) | (飛鳥井先生へ:筆者の許可が必要か?) | ||
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== 治療 == | |||
<pre>===治療=</pre> | |||
PTSDに対して、これまでさまざまな治療法が試みられてきた。ランダム化比較試験で有効性を証明された治療法は認知行動療法、眼球運動による脱感作と最処理法(Eye Movement Desensitization and Reprocessing: EMDR)、抗うつ薬による治療である。2005年の英国国立医療技術評価機構(National Institute for Health and Clinical Excellence: NICE)のガイドライン(参考文献:NICE)では、トラウマ焦点化心理療法(トラウマ焦点化認知行動療法とEMDR)を第一選択とし、薬物療法はトラウマ焦点化心理療法を拒否する時かトラウマ体験の影響で試行できない時、トラウマ焦点化心理療法で十分な効果が得られない時、うつ病などの合併症の強化療法時などに限定して推奨されている。 | |||
=== トラウマ焦点化心理療法 === | |||
<pre>===トラウマ焦点化心理療法===</pre> | |||
トラウマ焦点化心理療法のうち長時間暴露法(prolonged exposure:PE療法)は日本国内でランダム化比較試験で有効性が証明された治療法である。 | |||
EMDRの論文検索を。 <br> | |||
=== 薬物療法 === | |||
<pre>===薬物療法===</pre> | |||
PTSDに対する薬物療法として選択的セロトニン再取り込阻害薬(selective serotonine reuptake inhibitor:SSRI)が第一選択として推奨されている。SSRIは3つの中核症状や抑うつなどの合併精神症状にも効果が期待できる。 | |||
== 疫学 == | == 疫学 == | ||
<pre>==疫学==</pre> | <pre>==疫学==</pre> | ||
1995年にKesslerらが行った全米疫学調査ではPTSDの生涯有病率は男性5.0%、女性10.4%、現在有病率は男性1.5%、女性3.0%だった。また、性暴力などの犯罪被害者のPTSD発症率が自然災害被災者よりも高いことが示された<ref><pubmed>7492257</ref>。( | 1995年にKesslerらが行った全米疫学調査ではPTSDの生涯有病率は男性5.0%、女性10.4%、現在有病率は男性1.5%、女性3.0%だった。また、性暴力などの犯罪被害者のPTSD発症率が自然災害被災者よりも高いことが示された<ref><pubmed>7492257</ref>。(ケスラーの図を入れるか。)<br> | ||
=== 原因による発生率の違い === | === 原因による発生率の違い === | ||
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=== 併存障害 === | === 併存障害 === | ||
<pre>===併存障害===</pre> | <pre>===併存障害===</pre> | ||
PTSDには抑うつ、不安障害、物質関連障害など精神疾患の合併が多いことが知られている。kesslerの調査<ref><pubmed>7492257</ref>では男性の88%、女性の79%に精神障害が合併していた。男性ではアルコール関連疾患52%、うつ病48%、行為障害43%、薬物依存35%、恐怖症31%であり、女性ではうつ病49%、アルコール関連疾患30%、薬物依存27、恐怖症29%、行為障害15%だった。<br> 近年、Prigersonらが診断基準を提唱した複雑性悲嘆との合併についての報告が散見される。 | |||
治療 <br>==PTSDの治療==<br> PTSDに対して、これまでさまざまな治療法が試みられてきた。ランダム化比較試験で有効性を証明された治療法は認知行動療法、眼球運動による脱感作と最処理法(Eye Movement Desensitization and Reprocessing: EMDR)、抗うつ薬による治療である。2005年の英国国立医療技術評価機構(National Institute for Health and Clinical Excellence: NICE)のガイドライン(参考文献:NICE)では、トラウマ焦点化心理療法(トラウマ焦点化認知行動療法とEMDR)を第一選択とし、薬物療法はトラウマ焦点化心理療法を拒否する時かトラウマ体験の影響で試行できない時、トラウマ焦点化心理療法で十分な効果が得られない時、うつ病などの合併症の強化療法時などに限定して推奨されている。 | |||
トラウマ焦点化心理療法 <br>===トラウマ焦点化心理療法===<br> トラウマ焦点化心理療法のうち長時間暴露法(prolonged exposure:PE療法)は日本国内でランダム化比較試験で有効性が証明された治療法である。 | |||
EMDRの論文検索を。 <br> | |||
== 病態メカニズム == | == 病態メカニズム == | ||
<pre> ==病態メカニズム==</pre> | <pre> ==病態メカニズム==</pre> | ||
=== 動物モデル === | === === | ||
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=== 動物モデル === | |||
<pre>===動物モデル===</pre> | <pre>===動物モデル===</pre> | ||
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遺伝子との関係が疑われているものの、決定的な結論には至っていない。 | 遺伝子との関係が疑われているものの、決定的な結論には至っていない。 | ||
ストレス関連遺伝子であるFKBP5の4つの多形のうち1つが幼少期の被虐待歴のある者でPTSDのリスクを上昇させるが、ない者ではリスクは上昇しないという報告がある<ref><pubmed>18349090</ref>。 | ストレス関連遺伝子であるFKBP5の4つの多形のうち1つが幼少期の被虐待歴のある者でPTSDのリスクを上昇させるが、ない者ではリスクは上昇しないという報告がある<ref><pubmed>18349090</ref>。 | ||
<pre>==関連項目==</pre> | |||
<pre>==関連項目==</pre> | |||
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<pre>==参考文献==</pre> | <pre>==参考文献==</pre> |
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