16,040
回編集
細 (→樹立と培養) |
|||
34行目: | 34行目: | ||
[[Image:120618hES1.jpg|thumb|''' 図2.ヒト ES 細胞'''<br>平坦な層状のコロニーを形成する。(提供:慶應義塾大学・下門大祐、岡田洋平博士)]] | [[Image:120618hES1.jpg|thumb|''' 図2.ヒト ES 細胞'''<br>平坦な層状のコロニーを形成する。(提供:慶應義塾大学・下門大祐、岡田洋平博士)]] | ||
1998 | 1998 年、[[wikipedia:ja:ウィスコンシン州立大学|ウィスコンシン州立大学]]の James Thomson らによってヒト胚盤胞期胚からヒトES 細胞株が樹立された<ref><pubmed> 9804556 </pubmed></ref>。当初、マウス ES 細胞と同様に LIF を添加した培地中で樹立されたが、その後の研究から、ヒト ES 細胞の自己複製に対しては LIF は効果的でなく、[[塩基性線維芽細胞増殖因子]](bFGF,FGF2)及び[[アクチビン A]] が自己複製を促進することが明らかにされた。また、コロニーの形態もマウスと異なり、平坦な形態を示す(図2)。 | ||
ヒト ES 細胞はマウス ES 細胞と比較して増殖が遅く、不安定で分化しやすい傾向にある。また、トリプシン処理に対して感受性が高く、単一細胞にまで分散させると速やかに[[アポトーシス]]が誘導される。そのため、継代の際には穏やかなトリプシン処理条件あるいは物理的処理によってコロニーを数個から十数個の細胞塊として扱う必要があるなど、マウス ES 細胞と比較して扱いが難しい。 | |||
=== 主な特徴 === | === 主な特徴 === |