「免疫グロブリンスーパーファミリー」の版間の差分

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 特異的シナプスの形成過程においても多種多様なIgSF分子群が重要な役割を果たしている。Necl-2 (SynCAM 1)はシナプス前部と後部の両方に局在しており、ホモフィリックなcis結合及びtrans結合によって多量体を形成して、興奮性シナプスの形成を促進している<ref><pubmed>21145003</pubmed></ref>。Dscam, DscamL, Sidekick-1,-2はニワトリの網膜においてそれぞれ異なる介在神経細胞と網膜神経節細胞に発現しており、ホモフィリックな結合によってこれらの神経細胞間での特異的シナプス形成を制御している<ref><pubmed>18216854</pubmed></ref>。  
 特異的シナプスの形成過程においても多種多様なIgSF分子群が重要な役割を果たしている。Necl-2 (SynCAM 1)はシナプス前部と後部の両方に局在しており、ホモフィリックなcis結合及びtrans結合によって多量体を形成して、興奮性シナプスの形成を促進している<ref><pubmed>21145003</pubmed></ref>。Dscam, DscamL, Sidekick-1,-2はニワトリの網膜においてそれぞれ異なる介在神経細胞と網膜神経節細胞に発現しており、ホモフィリックな結合によってこれらの神経細胞間での特異的シナプス形成を制御している<ref><pubmed>18216854</pubmed></ref>。  


 PTP&deltaはシナプス前部に局在しており、シナプス後部に局在するIL1RAPL1と、trans結合することによってシナプス形成を促進する。IL1RAPL1の遺伝子変異は非症候性精神遅滞や自閉症に関連している<ref><pubmed>21940441</pubmed></ref>。  
 PTP&delta;はシナプス前部に局在しており、シナプス後部に局在するIL1RAPL1と、trans結合することによってシナプス形成を促進する。IL1RAPL1の遺伝子変異は非症候性精神遅滞や自閉症に関連している<ref><pubmed>21940441</pubmed></ref>。  


 SALMは軸索伸長及びシナプス形成に関与しており、特にSALM5遺伝子は自閉症や家族性統合失調症への関連が示唆されている<ref><pubmed>21736948</pubmed></ref>。    
 SALMは軸索伸長及びシナプス形成に関与しており、特にSALM5遺伝子は自閉症や家族性統合失調症への関連が示唆されている<ref><pubmed>21736948</pubmed></ref>。    
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