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同義語:道具的条件づけ | 同義語:道具的条件づけ | ||
動物([[wikipedia:ja:ヒト|ヒト]] | 動物([[wikipedia:ja:ヒト|ヒト]]を含む)が自発した反応の直後に報酬など特定の刺激を与えることで、その反応が生起する頻度を変化させる実験手続きであり、アメリカの心理学者[[wikipedia:ja:バラス・スキナー|スキナー]](B.F. Skinner)が考案した条件づけの手法である<ref>'''Reynolds'''<br>A Primer of Operant Conditioning<br>''Scott, Freeman and Company, Glenview'':1975(浅野俊夫訳、オペラント心理学入門、サイエンス社(東京)、1978</ref>。動物にさまざまな行動課題を訓練するための方法として広く活用されている。 | ||
== 基本的な用語と手続き == | == 基本的な用語と手続き == | ||
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条件づけの対象とする自発反応をオペラント反応またはオペラント行動、その直後に与える報酬などの刺激を[[強化子]](reinforcer)、強化子を与える操作を[[強化]](reinforcement)と呼ぶ。オペラント条件づけの基本は、オペラント反応-強化子の関係(強化随伴性contingency of reinforcement)を設定し操作することである。報酬のように、与えることで反応の生起頻度を増大させる強化子を正の強化子(positive reinforcer)、嫌悪性の刺激(嫌な匂いや暗闇など)のように、それを取り去ることで反応の生起頻度を増大させる強化子を負の強化子(negative reinforcer)と呼ぶ。例えば[[wikipedia:ja:ラット|ラット]]にレバー押し反応を行わせるためには、レバー押しというオペラント反応と餌という正の強化子の間に強化随伴性を形成し訓練することになる。訓練を効率的に進める上でもっとも肝心な手続きは、オペラント反応の直後に強化子を与えること(即時強化 immediacy of reinforcement)である。 | 条件づけの対象とする自発反応をオペラント反応またはオペラント行動、その直後に与える報酬などの刺激を[[強化子]](reinforcer)、強化子を与える操作を[[強化]](reinforcement)と呼ぶ。オペラント条件づけの基本は、オペラント反応-強化子の関係(強化随伴性contingency of reinforcement)を設定し操作することである。報酬のように、与えることで反応の生起頻度を増大させる強化子を正の強化子(positive reinforcer)、嫌悪性の刺激(嫌な匂いや暗闇など)のように、それを取り去ることで反応の生起頻度を増大させる強化子を負の強化子(negative reinforcer)と呼ぶ。例えば[[wikipedia:ja:ラット|ラット]]にレバー押し反応を行わせるためには、レバー押しというオペラント反応と餌という正の強化子の間に強化随伴性を形成し訓練することになる。訓練を効率的に進める上でもっとも肝心な手続きは、オペラント反応の直後に強化子を与えること(即時強化 immediacy of reinforcement)である。 | ||
なお、オペラント反応の直後に与えることでその生起頻度を減少させる刺激は、強化子ではなく罰(punishment)と呼ばれる。レバー押しの後に罰として電気ショックを与えると、当然ラットはその後レバーを押さなくなる。罰を用いると、動物は実験自体そのものを嫌悪するようになり訓練が進まなくなることも多いため、特別な目的がない限り用いない方が望ましい。 | |||
== 強化スケジュール == | == 強化スケジュール == |