「脳弓」の版間の差分

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19 バイト追加 、 2012年8月18日 (土)
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==脳弓下器官==
==脳弓下器官==


近年、脳弓下器官 (subfornical organ; SFO)に血液や[[脳脊髄液]]に代表される体液(細胞外)中のNa(ナトリウム)濃度や細胞内のNa濃度の恒常性を保つためのNa<sub>x</sub>チャンネルというセンサーがあることがわかってきた。Na<sub>x</sub> は中枢神経系では、主に脳室周囲器官 (circumventricular organs;CVOs) に発現しており、脳弓下器官の他には終板脈管器官 (organum vasculosum of the lamina terminalis; OVLT) や最後野 (area postrema) にも存在が確認されている。この3領域は他の多くの脳領域と神経結合をつくっており、脳室表面に位置し、血液脳関門が無いことから、体液中の物質の受容や感知に適した場所であると考えられる
 近年、脳弓下器官 (subfornical organ; SFO)に血液や[[脳脊髄液]]に代表される体液(細胞外)中のNa(ナトリウム)濃度や細胞内のNa濃度の恒常性を保つためのNa<sub>x</sub>チャンネルというセンサーがあることがわかってきた。Na<sub>x</sub> は[[中枢神経系]]では、主に[[脳室周囲器官]] (circumventricular organs;CVOs) に発現しており、脳弓下器官の他には[[終板脈管器官]] (organum vasculosum of the lamina terminalis; OVLT) や[[最後野]] (area postrema) にも存在が確認されている。この3領域は他の多くの脳領域と神経結合をつくっており、脳室表面に位置し、血液脳関門が無いことから、体液中の物質の受容や感知に適した場所であると考えられる
<ref>'''檜山武史、野田昌晴'''<br>脳における体液Naレベル感知機構―グリア細胞が神経活動を制御するしくみの解明<br>''実験医学'', 25(16), 2007</ref>
<ref>'''檜山武史、野田昌晴'''<br>脳における体液Naレベル感知機構―グリア細胞が神経活動を制御するしくみの解明<br>''実験医学'', 25(16), 2007</ref>
<ref>'''野田昌晴'''<br>体液 Na<sup>+</sup>レベルの感知機構<br>''蛋白質 核酸 酵素'', 53(10), 1258-1266, 2008</ref>。
<ref>'''野田昌晴'''<br>体液 Na<sup>+</sup>レベルの感知機構<br>''蛋白質 核酸 酵素'', 53(10), 1258-1266, 2008</ref>。

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