「免疫グロブリンスーパーファミリー」の版間の差分

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 [[Image:Yutakafurutani fig 5.jpg|thumb|350px|'''図5.シナプス形成における免疫グロブリンスーパーファミリー細胞接着分子''']]
 [[Image:Yutakafurutani fig 5.jpg|thumb|350px|'''図5.シナプス形成における免疫グロブリンスーパーファミリー細胞接着分子''']]


 軸索ガイダンスにおける機能とともに、多くのIsSF分子群は樹状突起の発達および[[シナプス形成]]過程においても重要な役割を果たしている。  
 軸索ガイダンスにおける機能とともに、多くのIgSF分子群は樹状突起の発達および[[シナプス形成]]過程においても重要な役割を果たしている。  


 発達期において多くの神経細胞の樹状突起には、まるで薔薇の棘のように細く、長い突起構造が観察される。これは樹状突起[[フィロポディア]](dendritic filopodia)と呼ばれ、その後[[スパイン]]へと形態的かつ機能的に成熟して、シナプスの形成へと至る。[[テレンセファリン]](Telencephalin; ICAM-5)は[[wikipedia:ja:哺乳類|哺乳類]][[終脳]]の神経細胞特異的な発現かつ樹状突起選択的な局在を示すIgSF分子である。テレンセファリンは、樹状突起フィロポディアに豊富に存在しており、樹状突起フィロポディアの形成及び維持を促進することで、スパインへの急速な成熟にブレーキをかけて[[臨界期]]を保つというユニークな機能を現す(図5)<ref><pubmed>21804538</pubmed></ref><ref><pubmed>17699668</pubmed></ref><ref><pubmed>16467526</pubmed></ref>。    
 発達期において多くの神経細胞の樹状突起には、まるで薔薇の棘のように細く、長い突起構造が観察される。これは樹状突起[[フィロポディア]](dendritic filopodia)と呼ばれ、その後[[スパイン]]へと形態的かつ機能的に成熟して、シナプスの形成へと至る。[[テレンセファリン]](Telencephalin; ICAM-5)は[[wikipedia:ja:哺乳類|哺乳類]][[終脳]]の神経細胞特異的な発現かつ樹状突起選択的な局在を示すIgSF分子である。テレンセファリンは、樹状突起フィロポディアに豊富に存在しており、樹状突起フィロポディアの形成及び維持を促進することで、スパインへの急速な成熟にブレーキをかけて[[臨界期]]を保つというユニークな機能を現す(図5)<ref><pubmed>21804538</pubmed></ref><ref><pubmed>17699668</pubmed></ref><ref><pubmed>16467526</pubmed></ref>。    
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