「ソース・モニタリング」の版間の差分

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 ソースモニタリングの基本的な考え方は,人は記憶についての情報源を特定するようなタグやラベルをそのまま直接引き出しているのではなく,記憶を引き出す際の意思決定過程で記憶についてのある種の記録が活性化され,評価されて特定の情報源と関連づけされるというものである。そのためソースモニタリングの精度は,その記憶についての記録をどれほどうまく活性化できるかに大きく依存する。もしある出来事の最中に何かがその出来事についての詳細の符号化を妨げれば,後にその記憶に関連する情報を完全に想起することができないためエラーが生じる。一方,ある記憶表象の特徴が他の特徴とはっきりと区別され,より鮮明に記憶されていればエラーは少なくなる。  
 ソースモニタリングの基本的な考え方は,人は記憶についての情報源を特定するようなタグやラベルをそのまま直接引き出しているのではなく,記憶を引き出す際の意思決定過程で記憶についてのある種の記録が活性化され,評価されて特定の情報源と関連づけされるというものである。そのためソースモニタリングの精度は,その記憶についての記録をどれほどうまく活性化できるかに大きく依存する。もしある出来事の最中に何かがその出来事についての詳細の符号化を妨げれば,後にその記憶に関連する情報を完全に想起することができないためエラーが生じる。一方,ある記憶表象の特徴が他の特徴とはっきりと区別され,より鮮明に記憶されていればエラーは少なくなる。  
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 ソースモニタリングは,特徴を符号化し,ある出来事についての一貫した表象を形成するためにそれらの特徴を統合し,内的・外的な手がかりを用いてその統合された特徴を復元・呼び起こし,フレキシブルな基準をもとに文脈からそれらを評価し,その情報源の帰属について決定を行うという過程を含む。
 ソースモニタリングは,特徴を符号化しある出来事についての一貫した表象を形成するためにそれらの特徴を統合し,内的・外的な手がかりを用いてその統合された特徴を復元・呼び起こし,フレキシブルな基準をもとに文脈からそれらを評価し,その情報源の帰属について決定を行うという過程を含む。


=== 2つの処理過程  ===
=== 2つの処理過程  ===
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'''システマティック処理'''  
'''システマティック処理'''  


 より戦略的で遅く,意図的に行われる処理。この処理では記憶と関連するすべての情報が想起され,その記憶がある情報源から来ていそうかどうか意図的に調べられる。この処理は遅く,かなりの労力を食うため,そう頻繁には起こらない。
 より戦略的で遅く,意図的に行われる処理。この処理では記憶と関連するすべての情報が想起され,その記憶がある情報源から来ていそうかどうか意図的に調べられる。この処理は遅く,かなりの労力を食うためそう頻繁には起こらない。


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