「ソース・モニタリング」の版間の差分

ナビゲーションに移動 検索に移動
編集の要約なし
編集の要約なし
編集の要約なし
81行目: 81行目:
'''頭頂葉と後頭葉'''  
'''頭頂葉と後頭葉'''  


 後頭葉ではエピソード記憶の符号化の際にカテゴリ特異な活動を行っていると考えられており,例えば異なる種類の材質や言葉を符号化する場合には,紡錘状回の異なる部位が活性化される。このような後頭葉の活動は前頭全野からのトップダウンの変調を受けているとされている<ref><pubmed> 16605307 </pubmed></ref>
 後頭葉ではエピソード記憶の符号化の際にカテゴリ特異な活動を行っていると考えられており,例えば異なる種類の材質や言葉を符号化する場合には,紡錘状回の異なる部位が活性化される。このような後頭葉の活動は前頭全野からのトップダウンの変調を受けているとされている<ref><pubmed> 16605307 </pubmed></ref>。後頭葉のいくつかの領域が符号化の際に特徴やカテゴリに選択的な活動を見せるのに対し,頭頂葉は特徴(位置,色など)に関わらず,一般に符号化や想起に関わっていると考えられている。例えば頭頂間溝(intraparietal sulcus)はいくつかの特徴を統合する際に活動が活発になる領域であるが,同時にある一つの特徴ではなくさまざまな特徴を符号化する際にも活発になることが知られている<ref><pubmed> 17088219 </pubmed></ref>。
 
 後頭葉のいくつかの領域が符号化の際に特徴やカテゴリに選択的な活動を見せるのに対し,頭頂葉は特徴(位置,色など)に関わらず,一般に符号化や想起に関わっていると考えられている。例えば頭頂間溝(intraparietal sulcus)はいくつかの特徴を統合する際に活動が活発になる領域であるが,同時にある一つの特徴ではなくさまざまな特徴を符号化する際にも活発になることが知られている<ref><pubmed> 17088219 </pubmed></ref>。
<br>
<br>
 このような特徴一般の処理と,その他の領域で行われている特徴に特異な処理が前頭全野からどのような変調を受けているかを調べることは,ソース記憶の主観的経験の理解につながると考えられている。
 このような特徴一般の処理と,その他の領域で行われている特徴に特異な処理が前頭全野からどのような変調を受けているかを調べることは,ソース記憶の主観的経験の理解につながると考えられている。
53

回編集

案内メニュー