「トーク:遅いシナプス後電位」の版間の差分

ナビゲーションに移動 検索に移動
編集の要約なし
(→‎コメントへの返答: 新しい節)
編集の要約なし
1行目: 1行目:
== 編集 林 作業記録 ==
== 編集 林 作業記録 ==
*内部リンク、外部リンク作成
*内部リンク、外部リンク作成
42行目: 41行目:


1.「イオンチャンネルの種類」の項
1.「イオンチャンネルの種類」の項
 ご提案通り、平衡電位に言及した説明を'''加筆しました'''。初学者への道しるべとしては、この程度の簡潔な説明で良いかと思いますが、いかがでしょうか。
 ご提案通り、平衡電位に言及した説明を'''加筆しました'''。初学者への道しるべとしては、この程度の簡潔な説明で良いかと思いますが、いかがでしょうか。


 また、Cl-透過性のあるチャンネルによる遅いシナプス後電位があるか否かという問題ですが、強いて言えば、Ca2+-activated Cl- channelは神経細胞にも発現していることが知られているので、シナプス後細胞で細胞内カルシウム濃度が変化した場合にはこのチャンネルが電位変化をもたらすことは考えられると思います。しかし、このような変化はあくまで細胞内カルシウム濃度変化の後段で起こることであり、シナプス応答に直接的に担っているとは一般的に認識されていないと思いますので、現時点で本項目で言及する必要はないと思います。また、上皮細胞に発現しているCFTR (Cystic fibrosis transmembrane conductance regulator)のようなCl-チャンネルはcAMPによる調節をうけますが、神経細胞での発現はないようです。なぜ神経にないのかは、私には分かりません。
 また、Cl-透過性のあるチャンネルによる遅いシナプス後電位があるか否かという問題ですが、強いて言えば、Ca2+-activated Cl- channelは神経細胞にも発現していることが知られているので、シナプス後細胞で細胞内カルシウム濃度が変化した場合にはこのチャンネルが電位変化をもたらすことは考えられると思います。しかし、このような変化はあくまで細胞内カルシウム濃度変化の後段で起こることであり、シナプス応答に直接的に担っているとは一般的に認識されていないと思いますので、現時点で本項目で言及する必要はないと思います。また、上皮細胞に発現しているCFTR (Cystic fibrosis transmembrane conductance regulator)のようなCl-チャンネルはcAMPによる調節をうけますが、神経細胞での発現はないようです。なぜ神経にないのかは、私には分かりません。


2.シナプス応答の統合の加算性についてのご指摘で、重要なポイントと思います。しかし、ここでは、「加算性」のような数理的な概念を持ち出すよりは、もう少し具体的なレベルで膜抵抗の変化がもたらす影響を論じる程度にとどめておいた方が説明しやすいように感じましたので、その観点から'''加筆しました'''。ご確認お願いいたします。(遅いシナプス後電位が個々の細胞にもたらす変化は、細胞種や関わるチャンネル等により様々ですので、「加算性」のような概念をしっかり説明するためには数理的モデリングが必要になってくると思います。)
2.「生理的意義」の項
 
 シナプス応答の統合の加算性についてのご指摘で、重要なポイントと思います。しかし、ここでは、「加算性」のような数理的な概念を持ち出すよりは、もう少し具体的なレベルで膜抵抗の変化がもたらす影響を論じる程度にとどめておいた方が説明しやすいように感じましたので、その観点から'''加筆しました'''。ご確認お願いいたします。(遅いシナプス後電位が個々の細胞にもたらす変化は、細胞種や関わるチャンネル等により様々ですので、「加算性」のような概念をしっかり説明するためには数理的モデリングが必要になってくると思います。)
 
 また、シナプス前終末への影響についても簡単に'''加筆しました'''。この点の詳細については、「シナプス前終末」や「シナプス前抑制」の項目にリンクを張りました。
 また、シナプス前終末への影響についても簡単に'''加筆しました'''。この点の詳細については、「シナプス前終末」や「シナプス前抑制」の項目にリンクを張りました。


以上、よろしくお願いいたします。
以上、よろしくお願いいたします。
石川太郎
石川太郎
19

回編集

案内メニュー