「エンドフェノタイプ」の版間の差分

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 認知機能を測定する多数の検査がエンドフェノタイプとされており、最も多数の検討がなされてきている。認知機能検査は、認知機能のある領域を測定することを目的に作られているが、課題達成には主な領域以外の機能も用いる必要があることを知っておく必要がある。その中でも特に、効果サイズの大きいものを以下に述べる<ref><pubmed>16166612</pubmed></ref>。  
 認知機能を測定する多数の検査がエンドフェノタイプとされており、最も多数の検討がなされてきている。認知機能検査は、認知機能のある領域を測定することを目的に作られているが、課題達成には主な領域以外の機能も用いる必要があることを知っておく必要がある。その中でも特に、効果サイズの大きいものを以下に述べる<ref><pubmed>16166612</pubmed></ref>。  


*CPTのD’ (編集コメント:以下略称の定義、説明をお願いいたします)
*CPT(continuous performance test)のD’ 
*Trails B  
*Trails B  
*WAIS-Rの単語
*WAIS-R(ウェクスラー成人知能検査:Wechsler Adult Intelligence Scale)の単語
*WMS-Rの言語性記憶I
*WMS-R(ウェクスラー記憶検査:Wechsler Memory Scale-Revised)の言語性記憶I
*WCST Perseverative error
*WCST(ウィスコンシンカード分類課題Wisconsin Card Sorting Test )のPerseverative error


 それぞれの検査の他のスコアにおいても効果サイズの大きいものがいくつもある。  
 それぞれの検査の他のスコアにおいても効果サイズの大きいものがいくつもある。  
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=== 神経生理機能  ===
=== 神経生理機能  ===


 神経生理機能については、単純な非言語性の刺激を用いるため、年齢、人種、用いる言語に関係なく簡便に施行できるという利点がある。統合失調症では、[[プレパルス抑制テスト]](prepulse Inhibition, PPI)、[[眼球運動]]([[アンチサッケード]]課題)、[[P50]](略称?の定義をお願いいたします)、[[ミスマッチネガティビティ]]、[[近赤外スペクトロスコピー]] (NIRS)などが用いられるが、遺伝性についても示されているものはプレパルス抑制テストと眼球運動である<ref><pubmed>17088422</pubmed></ref> <ref><pubmed>17984393</pubmed></ref>。その中でも、PPIはマウスなどの動物モデルにおいても同様な検査が可能であるため、汎用されており、関連する遺伝子についての知見も多い<ref>'''高橋秀俊、橋本亮太、岩瀬真生、石井良平、武田雅俊'''<br>統合失調症の中間表現型 精神生理学的指標<br>''精神科'':2011; 18: 14-18</ref>。  
 神経生理機能については、単純な非言語性の刺激を用いるため、年齢、人種、用いる言語に関係なく簡便に施行できるという利点がある。統合失調症では、[[プレパルス抑制テスト]](prepulse Inhibition, PPI)、[[眼球運動]]([[アンチサッケード]]課題)、[[P50]](音刺激に対して50ミリ秒前後で発生する聴覚誘発電位)、[[ミスマッチネガティビティ]]、[[近赤外スペクトロスコピー]] (NIRS)などが用いられるが、遺伝性についても示されているものはプレパルス抑制テストと眼球運動である<ref><pubmed>17088422</pubmed></ref> <ref><pubmed>17984393</pubmed></ref>。その中でも、PPIはマウスなどの動物モデルにおいても同様な検査が可能であるため、汎用されており、関連する遺伝子についての知見も多い<ref>'''高橋秀俊、橋本亮太、岩瀬真生、石井良平、武田雅俊'''<br>統合失調症の中間表現型 精神生理学的指標<br>''精神科'':2011; 18: 14-18</ref>。  


=== その他  ===
=== その他  ===
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