「縫線核」の版間の差分

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====ストレス反応====
====ストレス反応====
 縫線核群はストレス、特に回避できないストレス負荷時に応答し<ref name=ref19><pubmed>15893820</pubmed></ref>、背側縫線核やその投射先である扁桃体や[[中心灰白質]]でセロトニン放出が増加し、ストレス反応を修飾する<ref name=ref20><pubmed>9630480</pubmed></ref>。このメカニズムには手綱核から縫線核群への投射や前頭葉内側部から縫線核への投射が関与しており、この系を破壊すると回避可能か否かによる行動の差が減弱する<ref name=ref10 />。ストレス反応において中心的な役割を果たす視床下部・[[下垂体]]・[[副腎系]]と縫線核群との相互関係も重要で、背側縫線核に見られるcorticotropin-releasing factor(CRF)陽性の細胞はセロトニン細胞でもある<ref name=ref21><pubmed>12589373</pubmed></ref>。セロトニン細胞は大きさがホルモンによって影響を受ける。[[ステロイドホルモン]]の一つである[[糖質コルチコイド]]の量が減少すると細胞サイズが小さくなる。その他、[[エストロゲン]]、[[テストステロン]]、[[コレステロール]]、[[インターロイキン]]などが細胞の大きさに影響を及ぼす。縫線核群からは視索上核へも強い投射があるが、これは視床下部からのCRFの投射を介して、視床下部・下垂体・副腎系を亢進させる。従って、 縫線核からのセロトニン投射は神経伝達物質としてのみならず神経内分泌系の一部としても理解されなければいけない。  
 縫線核群はストレス、特に回避できないストレス負荷時に応答し<ref name=ref19><pubmed>15893820</pubmed></ref>、背側縫線核やその投射先である扁桃体や[[中心灰白質]]でセロトニン放出が増加し、ストレス反応を修飾する<ref name=ref20><pubmed>9630480</pubmed></ref>。このメカニズムには手綱核から縫線核群への投射や前頭葉内側部から縫線核への投射が関与しており、この系を破壊すると回避可能か否かによる行動の差が減弱する<ref name=ref10 />。ストレス反応において中心的な役割を果たす視床下部・[[下垂体]]・[[副腎系]]と縫線核群との相互関係も重要で、背側縫線核に見られる[[corticotropin-releasing factor]]([[CRF]])陽性の細胞はセロトニン細胞でもある<ref name=ref21><pubmed>12589373</pubmed></ref>。セロトニン細胞は大きさが[[ホルモン]]によって影響を受ける。[[ステロイドホルモン]]の一つである[[糖質コルチコイド]]の量が減少すると細胞サイズが小さくなる。その他、[[エストロゲン]]、[[テストステロン]]、[[コレステロール]]、[[インターロイキン]]などが細胞の大きさに影響を及ぼす。縫線核群からは視索上核へも強い投射があるが、これは視床下部からのCRFの投射を介して、視床下部・下垂体・副腎系を亢進させる。従って、 縫線核からのセロトニン投射は神経伝達物質としてのみならず神経内分泌系の一部としても理解されなければいけない。


====報酬====
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