「縫線核」の版間の差分

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 すべての皮質領域への投射があるが、その強度は[[感覚野]]>[[運動野]]であり、感覚野内では視覚・聴覚野>体性感覚野である。サルでは視覚野と海馬以外の領野ではbeaded axonはⅠ層、微細なaxon はⅡ-Ⅴ層に投射する傾向にある。背側縫線核からの各領域への投射は荒いトポグラフィカルな投射形式を持つ。運動野や前頭前野へ投射する細胞群に比べて[[視覚野]]へ投射する細胞は外側に分布する傾向にある。
 すべての皮質領域への投射があるが、その強度は[[感覚野]]>[[運動野]]であり、感覚野内では視覚・聴覚野>体性感覚野である。サルでは視覚野と海馬以外の領野ではbeaded axonはⅠ層、微細なaxon はⅡ-Ⅴ層に投射する傾向にある。背側縫線核からの各領域への投射は荒いトポグラフィカルな投射形式を持つ。運動野や前頭前野へ投射する細胞群に比べて[[視覚野]]へ投射する細胞は外側に分布する傾向にある。


=== 尾側核群からの投射 ===
===尾側核群からの投射===
 淡蒼縫線核・不確縫線核・大縫線核からは[[脊髄]]や[[脳幹]]内に投射している。脊髄への投射においては、すべてのレベルの脊髄において、[[後角]]表層部([[痛覚]]伝導の中継点)、[[前角]]内側部([[体幹部筋]]群を支配する運動ニューロンが分布する)に投射が強い。前者はセロトニンの内在性[[鎮痛]]作用、後者は運動機能との関連を示唆する。
 淡蒼縫線核・不確縫線核・大縫線核からは[[脊髄]]や[[脳幹]]内に投射している。脊髄への投射においては、すべてのレベルの脊髄において、[[後角]]表層部([[痛覚]]伝導の中継点)、[[前角]]内側部([[体幹部筋]]群を支配する運動ニューロンが分布する)に投射が強い。前者はセロトニンの内在性[[鎮痛]]作用、後者は運動機能との関連を示唆する。


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