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線虫を扱う研究者コミュニティは比較的体系立っている。これは1960年代に線虫をモデル生物にしようと提唱した[[wikipedia:ja:シドニー・ブレナー|シドニー・ブレナー]]とその同僚、弟子たちの成功と、研究者間の細かな情報交換を大切にする文化に依る。現在UCLAで隔年で行われるinternational ''C. elegans'' meetingには神経科学や発生生物学などの分野を問わず、世界中の線虫研究者が集まり、1500人規模の大会となっている。情報交換は学術論文に限らず、上述した詳細なデータベースやオンライン教科書が整備されている。Worm Breeder's Gazetteという冊子は線虫研究者コミュニティの特徴を表している。これは飼育方法や細かな実験のコツなどを共有するための冊子で、学術論文に載る前のデータや、実験方法などが掲載される。しばらく発行を停止していたが、2009年からオンラインで復活した。実験材料の共有として、線虫株の管理センターも整備されている。 | 線虫を扱う研究者コミュニティは比較的体系立っている。これは1960年代に線虫をモデル生物にしようと提唱した[[wikipedia:ja:シドニー・ブレナー|シドニー・ブレナー]]とその同僚、弟子たちの成功と、研究者間の細かな情報交換を大切にする文化に依る。現在UCLAで隔年で行われるinternational ''C. elegans'' meetingには神経科学や発生生物学などの分野を問わず、世界中の線虫研究者が集まり、1500人規模の大会となっている。情報交換は学術論文に限らず、上述した詳細なデータベースやオンライン教科書が整備されている。Worm Breeder's Gazetteという冊子は線虫研究者コミュニティの特徴を表している。これは飼育方法や細かな実験のコツなどを共有するための冊子で、学術論文に載る前のデータや、実験方法などが掲載される。しばらく発行を停止していたが、2009年からオンラインで復活した。実験材料の共有として、線虫株の管理センターも整備されている。 | ||
* | *現在[[wikipedia:ja:ミネソタ大学|ミネソタ大学]]にある''C. elegans'' genetic center (CGC)は登録された変異体を保管、配布しており、このセンターに問い合わせることで、論文で発表された変異体を手に入れることができる。 | ||
* | *日本の[[wikipedia:ja:ナショナルバイオリソースプロジェクト|ナショナルバイオリソースプロジェクト]]では線虫変異体を逆遺伝学的に収集・保存・提供している。CGCと並びこのサービスも世界中で非常に多く利用されている。 | ||
==外部リンク== | ==外部リンク== |