「新近性判断」の版間の差分

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Serial position effects
Serial position effects


 刺激系列中の初期または最後に呈示された刺激と、中間に呈示された刺激の想起成績を比較すると、初期のほうがより想起できる初頭効果と、最後のほうがより想起できる新近効果(想起テストにより近い)がある。これが[[短期記憶]]における系列位置効果である。これらには、初期に学習した刺激が後の学習した刺激に対して妨害的に働く順向干渉と、後に学習した刺激がそれ以前に学習した刺激に対して妨害的に働く逆向干渉とが関係している。順向干渉がないことにより初頭効果が、逆向干渉がないことにより新近効果がある。以前の経験からの影響を制御することで正しい新近性判断が可能となるので、順向干渉を検討する手段として新近性判断が用いられる。ただし、新近性判断に影響するのは干渉だけでなく、刺激の弁別性も大きいと考えられる。
 刺激系列中の初期または最後に呈示された刺激と、中間に呈示された刺激の想起成績を比較すると、初期のほうがより想起できる初頭効果と、最後のほうがより想起できる新近効果(想起テストにより近い)がある。これが[[短期記憶]]における系列位置効果である。これらには、先に学習した刺激が後の学習した刺激に対して妨害的に働く順向干渉と、後に学習した刺激がそれ以前に学習した刺激に対して妨害的に働く逆向干渉とが関係している。順向干渉がないことにより初頭効果が、逆向干渉がないことにより新近効果がある。以前の経験からの影響を制御することで正しい新近性判断が可能となるので、順向干渉を検討する手段として新近性判断が用いられる。ただし、新近性判断に影響するのは干渉だけでなく、刺激の弁別性も大きいと考えられる。


== 神経基盤 ==
== 神経基盤 ==
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