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#視差性輻輳開散運動(disparity vergence) | #視差性輻輳開散運動(disparity vergence) | ||
#放射状パターンで生じる輻輳開散運動(optic flow vergence) | #放射状パターンで生じる輻輳開散運動(optic flow vergence) | ||
#(proximal | #(proximal vergence)(編集コメント:日本語はあるでしょうか?) | ||
#緊張性輻輳開散運動(tonic vergence) | #緊張性輻輳開散運動(tonic vergence) | ||
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1996年、Busettiniらが、視野全体の水平方向の視差を突然、変化させると、これまでの報告よりも100ミリ秒も短い潜時60ミリ秒の輻輳開散運動が生じることを示した<ref name="ref7"><pubmed> 8727386 </pubmed></ref>。Busettiniらが報告した短潜時の輻輳開散運動は、[[wikipedia:ja:サル|サル]]の眼の前に視野全体に広がるランダムドット像を呈示し、両眼に見えている像の位置をそれぞれ反対方向へ突然変化させ視差を与えることで誘発される。それまでの研究対象とされてきた点から点への輻輳開散運動よりも100ミリ秒も潜時が短い輻輳開散運動(潜時60ミリ秒)が観察された理由は、視差が視野全体に存在するため、通常の視点の移動に伴う眼球運動より潜時が短くなったと考えられる。 | 1996年、Busettiniらが、視野全体の水平方向の視差を突然、変化させると、これまでの報告よりも100ミリ秒も短い潜時60ミリ秒の輻輳開散運動が生じることを示した<ref name="ref7"><pubmed> 8727386 </pubmed></ref>。Busettiniらが報告した短潜時の輻輳開散運動は、[[wikipedia:ja:サル|サル]]の眼の前に視野全体に広がるランダムドット像を呈示し、両眼に見えている像の位置をそれぞれ反対方向へ突然変化させ視差を与えることで誘発される。それまでの研究対象とされてきた点から点への輻輳開散運動よりも100ミリ秒も潜時が短い輻輳開散運動(潜時60ミリ秒)が観察された理由は、視差が視野全体に存在するため、通常の視点の移動に伴う眼球運動より潜時が短くなったと考えられる。 | ||
次に放射状パターンによって誘発される輻輳開散運動であるが、自動車などを運転しているときに経験する視野全体に広がる放射状の視覚パターン(図2B、オプティック・フロー)によって短潜時で誘発される。視野全体に広がるランダムドット像を突然切り替えること(two-frame movie)でこのオプティック・フローをシミュレートした結果、その他の奥行き手がかり(ドットの大きさの変化や視差など)を与えなくても、拡散する視覚パターン(前進時に正面で生じる視野の流れ)を与えるだけで輻輳運動が、その反対の収縮する視覚パターンでは開散運動が短潜時で誘発されることがわかった(ヒト:80ミリ秒<ref><pubmed> 9394000 </pubmed></ref> 1997; サル:60ミリ秒<ref><pubmed> 9858026 </pubmed></ref>)。最も効果的な拡散・収縮パターンは±2%であり、ヒトとサルで同様の傾向が観察された。 | 次に放射状パターンによって誘発される輻輳開散運動であるが、自動車などを運転しているときに経験する視野全体に広がる放射状の視覚パターン(図2B、オプティック・フロー)によって短潜時で誘発される。視野全体に広がるランダムドット像を突然切り替えること(two-frame movie)でこのオプティック・フローをシミュレートした結果、その他の奥行き手がかり(ドットの大きさの変化や視差など)を与えなくても、拡散する視覚パターン(前進時に正面で生じる視野の流れ)を与えるだけで輻輳運動が、その反対の収縮する視覚パターンでは開散運動が短潜時で誘発されることがわかった(ヒト:80ミリ秒<ref><pubmed> 9394000 </pubmed></ref> 1997; サル:60ミリ秒<ref><pubmed> 9858026 </pubmed></ref>)。最も効果的な拡散・収縮パターンは±2%であり、ヒトとサルで同様の傾向が観察された。 | ||
== 神経機構 == | == 神経機構 == |