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細 (→統合失調症) |
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===イオンチャネル型受容体=== | ===イオンチャネル型受容体=== | ||
グルタミン酸神経伝達のうち、早い成分を担っているのが[[イオンチャネル型グルタミン酸受容体]]である。脊椎動物では[[wikipedia:ja:カチオン|カチオン]][[チャネル]]である興奮性のグルタミン酸受容体のみであるが、無脊椎動物では、[[塩素チャネル]] | グルタミン酸神経伝達のうち、早い成分を担っているのが[[イオンチャネル型グルタミン酸受容体]]である。脊椎動物では[[wikipedia:ja:カチオン|カチオン]][[チャネル]]である興奮性のグルタミン酸受容体のみであるが、無脊椎動物では、[[塩素チャネル]]である抑制型のグルタミン酸受容体も知られている<ref><pubmed> 10049997</pubmed></ref>。 | ||
興奮性グルタミン酸受容体は次の3種に大きく分けられる。いずれも、大きな細胞外ドメインに3つの膜貫通領域(M1、M3、M4)とそれに挟まれた膜にループ状に埋め込まれるM2領域、細胞内ドメインからなる。テトラマーを形成される。 | 興奮性グルタミン酸受容体は次の3種に大きく分けられる。いずれも、大きな細胞外ドメインに3つの膜貫通領域(M1、M3、M4)とそれに挟まれた膜にループ状に埋め込まれるM2領域、細胞内ドメインからなる。テトラマーを形成される。 | ||
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| [[AMPA型]] || AMPA | | [[AMPA型]] || AMPA | ||
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| rowspan="3" align="center" | [[代謝活性型グルタミン酸受容体|代謝活性型]] || サブグループI ||[[trans-ACPD|''trans''-ACPD]], キスカル酸, DHPG | | rowspan="3" align="center" | [[代謝活性型グルタミン酸受容体|代謝活性型]] || サブグループI ||[[trans-ACPD|''trans''-ACPD]], キスカル酸, [[DHPG]] | ||
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|サブグループII || [[L-CCG-I|<small>L</small>-CCG-I]], [[cis-ACPD|''cis''-ACPD]] | |サブグループII || [[L-CCG-I|<small>L</small>-CCG-I]], [[cis-ACPD|''cis''-ACPD]] | ||
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:NMDAにより特異的に活性化される。[[拮抗的阻害剤]]としては、<small>D</small>-AP5、<small>D</small>-CPP(<small>D</small>-AP7を環状化したもの)、[[非拮抗的阻害剤]]としては[[MK801]]、[[フェンサイクリジン]]、[[ケタミン]]などが知られている。また、[[コアゴニスト]]として[[グリシン]]または[[D-セリン|<small>D</small>-セリン]]を必要とする。 | :NMDAにより特異的に活性化される。[[拮抗的阻害剤]]としては、<small>D</small>-AP5、<small>D</small>-CPP(<small>D</small>-AP7を環状化したもの)、[[非拮抗的阻害剤]]としては[[MK801]]、[[フェンサイクリジン]]、[[ケタミン]]などが知られている。また、[[コアゴニスト]]として[[グリシン]]または[[D-セリン|<small>D</small>-セリン]]を必要とする。 | ||
:通常[[静止膜電位]]付近では、Mg<sup>2+</sup>によりチャネルが塞がれており、活性化にはある程度の[[脱分極]]が必要である。そのため、ある程度の神経活動がある時にのみ活動する。AMPA型受容体とは異なり、Ca<sup>2+</sup>透過性が高く、活性化により細胞内Ca<sup>2+</sup>濃度が上昇する。[[シナプス可塑性]]にはこのCa<sup>2+</sup>が必須である。 | :通常[[静止膜電位]]付近では、Mg<sup>2+</sup>によりチャネルが塞がれており、活性化にはある程度の[[脱分極]]が必要である。そのため、ある程度の神経活動がある時にのみ活動する。AMPA型受容体とは異なり、Ca<sup>2+</sup>透過性が高く、活性化により細胞内Ca<sup>2+</sup>濃度が上昇する。[[シナプス可塑性]]にはこのCa<sup>2+</sup>が必須である。 | ||
:通常[[GluN1]]([[NR1]])、[[GluN2A]]-[[GluN2D|D]]([[NR2A]]-[[NR2D|D]])から構成される。すべての受容体にGluN1は含まれる一方、[[GluN2]]は組織により特定のサブユニットが含まれており、電気生理学的特性を規定していると考えられる。また一部は[[GluN3A]],[[GluN3B|B]]([[NR3A]],[[NR3B|B]])サブユニットも含むと考えられる。[[GluN3]]がGluN1、GluN2と複合体に共存すると、[[ドミナントネガティブ体]] | :通常[[GluN1]]([[NR1]])、[[GluN2A]]-[[GluN2D|D]]([[NR2A]]-[[NR2D|D]])から構成される。すべての受容体にGluN1は含まれる一方、[[GluN2]]は組織により特定のサブユニットが含まれており、電気生理学的特性を規定していると考えられる。また一部は[[GluN3A]],[[GluN3B|B]]([[NR3A]],[[NR3B|B]])サブユニットも含むと考えられる。[[GluN3]]がGluN1、GluN2と複合体に共存すると、[[ドミナントネガティブ体]]として働く<ref><pubmed> 11717388 </pubmed></ref>。また、GluN1とGluN3だけ複合体を作ると、グリシン単独で開くチャネルが形成されるが<ref><pubmed> 11823786 </pubmed></ref>、実際に神経組織で、グリシン受容体として機能しているかは不明である。 | ||
''詳細は[[NMDA型グルタミン酸受容体]]の項目参照'' | ''詳細は[[NMDA型グルタミン酸受容体]]の項目参照'' |