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== 気づきの視覚心理学 ==
 
== 気づきの視覚心理学 ==
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なにか対象に気づいている、という意味での「気づき」を心理学的に研究するためには、物理的にはまったく同一の刺激に対して、あるときは気づくがあるときは気づかない、という条件を用いることで、気づきと知覚情報処理とを分けて扱うことが可能となる。このような条件を誘導するためには大きく分けて二つの方法がある。
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なにか対象に気づいている、という意味での「気づき」を心理学的に研究するためには、気づきと視覚情報処理とが乖離する現象を取り扱うのが一つのストラテジーである。
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たとえば、[[閾下知覚]]([[implicit perception]])では、気づきがまったく見られないのにも関わらず、刺激情報を処理している。
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[[閾下知覚]]の例の一つとして、[[マスクによるプライミング効果]]([[masked priming]])<ref><pubmed> 6617135 </pubmed></ref><ref><pubmed> 6617135 </pubmed></ref>が知られる。
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また、知覚的には非常に[[サリエンシー]]が高いものかなかな気づくことが出来ないという現象として、[[変化盲]]([[Change blindness]])<ref><pubmed> 15639436 </pubmed></ref>や[[不注意盲]]([[Inattentional blindness]])<ref><pubmed> 10694957 </pubmed></ref> (いわゆる「バスケット・コートのゴリラ」)などが知られている。
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また、物理的にはまったく同一の刺激に対して、あるときは気づくがあるときは気づかない、という条件を誘導することが可能である<ref><pubmed> 16006172 </pubmed></ref>。このような条件を誘導するためには大きく分けて二つの方法がある。
    
* 多重安定性の知覚 (Multistable perception)
 
* 多重安定性の知覚 (Multistable perception)
 
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[[両眼視野闘争]]([[binocular rivalry]])や[[運動誘発盲]]([[motion-induced blindness]])などのように、知覚的には非常に[[サリエンシー]]が高いものが一定期間見えなくなる現象。
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[[両眼視野闘争]]([[binocular rivalry]])<ref><pubmed> 11823801 </pubmed></ref>や[[運動誘発盲]]([[motion-induced blindness]])<ref><pubmed> 11459058 </pubmed></ref>などのように、知覚的には非常に[[サリエンシー]]が高いものが一定期間見えなく(気づきが無くなる)なる現象。<br />
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* 閾値近辺での知覚 (Near-threshold perception)
 
* 閾値近辺での知覚 (Near-threshold perception)
 
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刺激を非常に弱いものにして検出閾値ぎりぎりにすると、まったく同一の刺激が、ある試行では検出に成功する(気づきがある)のに対して、ある試行では検出に失敗する(気づきがない)という条件を作ることが出来る。前述のマスクによるプライミングの条件では、刺激の提示時間を非常に短くすることによって検出閾値近辺での知覚を見ている。
 
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ここでは視覚における現象を挙げたが、同様な現象は他の感覚、たとえば聴覚、触覚などでも見られる。
 
ここでは視覚における現象を挙げたが、同様な現象は他の感覚、たとえば聴覚、触覚などでも見られる。
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BR
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== 気づきの脳内メカニズム  ==
MIB
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Inattentional blindness
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上記の「気づきの視覚心理学」での知見は脳内メカニズムの解明にも活用された。たとえば、上述の[[意味的プライミング効果]]([[semantic priming]])を用いることで、文字刺激の気づきの有無が脳内のさまざまな領域の活動を変えることが明らかになっている<ref><pubmed> 9783584 </pubmed></ref><ref><pubmed> 11426233 </pubmed></ref>。
metacontrast maskingなどのimplicit perception
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== 気づきの脳内メカニズム  ==
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上記の多重安定性の知覚および閾値近辺での知覚の条件を用いて、ある刺激に気づいているときと気づいていないときとの違いに対応した脳内活動を検出するという試みが数多く為されてきた。たとえば、多重安定性の知覚についての機能イメージングについてはGeraint Reesらの総説でまとめられている<ref><pubmed> 19540794 </pubmed></ref>。
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上記のMultistable perceptionの条件を用いて、ある刺激に気づいているときと気づいていないときとの違いに対応した脳内活動を検出するという試みが数多く為されてきた。<ref><pubmed> 19540794 </pubmed></ref>
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動物を用いた実験で単一神経活動記録を用いてこのような気づきの神経相関を見つけ出した仕事も複数ある。
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JCの論文リストを使う
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* [[両眼視野闘争]]の条件を用いて、動物が左右の眼どちらに提示したものが見えているかを報告させる課題を行っているときに側頭連合野からの神経活動を記録すると、神経活動は何が見えているかに対応して活動を変える<ref><pubmed> 9096407 </pubmed></ref>。
Lammeの仕事
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* [[第一次視覚野]]のニューロンの集団活動は、検出課題の成功(気づきがある)と失敗(気づきがない)とによって、視覚応答の比較的遅い成分(潜時が100 ms以上のもの)に違いが見られる<ref><pubmed> 11224548 </pubmed></ref>。
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* マスクによるプライミングを用いた課題によって、[[前頭眼野]]([[frontal eye field]: [[FEF]])の応答が、検出課題に失敗した試行(気づきがない)では検出課題の成功した試行(気づきがある)と比べて活動が低下する<ref><pubmed> 10195223 </pubmed></ref>。
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* 閾値近辺の触覚弁別課題において、[[内側運動前野]]の応答が、検出課題に失敗した試行(気づきがない)では検出課題の成功した試行(気づきがある)と比べて活動が低下する一方で、[[初期体性感覚野]]ではそのような差が見られない<ref><pubmed> 16286929 </pubmed></ref>。
    
== 気づきの神経心理 ==
 
== 気づきの神経心理 ==
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