9,444
回編集
細 (→種類) |
細編集の要約なし |
||
3行目: | 3行目: | ||
同義語: アニオンチャネル、クロライドチャネル、Cl<sup>−</sup>チャネル、塩素イオンチャネル | 同義語: アニオンチャネル、クロライドチャネル、Cl<sup>−</sup>チャネル、塩素イオンチャネル | ||
塩素チャネルとは、[[細胞膜]]に組み込まれた[[イオンチャネル]]の一種で、主に[[wikipedia:ja:塩化物イオン|塩化物イオン]](Cl<sup>−</sup>)を受動的に透過させる。ほとんどの塩素チャネルは、Cl<sup>−</sup>以外の[[wikipedia:ja:I-|I<sup>−</sup>]]・[[wikipedia:ja:Br-|Br<sup>−</sup>]]・[[wikipedia:ja:F-|F<sup>−</sup>]]等の無機陰イオン([[wikipedia:ja:アニオン|アニオン]])にも透過性を示し、また[[wikipedia:ja:NO3-|NO<sub>3</sub><sup>−</sup>]]・[[wikipedia:ja:SCN-|SCN<sup>−</sup>]]・[[wikipedia:ja:HCO3-|HCO<sub>3</sub><sup>−</sup>]]や[[グルタミン酸]]・[[アスパラギン酸]]等のアミノ酸アニオンにも透過性を示すものも多いことから、一般にアニオンチャネルとも呼ばれる。細胞[[膜電位]]・細胞内[[カルシウム]]イオン濃度・細胞容積の変化や、リガンドの結合あるいは[[cAMP]]依存性の[[リン酸化]]反応に応答して開口する塩素チャネルがある。神経系において最もよく知られる塩素チャネルは、神経細胞の興奮・抑制調節に関与するリガンド作動性塩素チャネル([[GABAA受容体|GABA<sub>A</sub>受容体]]、[[GABAC受容体|GABA<sub>C</sub>受容体]]、[[グリシン受容体]])である。リガンド作動性以外の塩素チャネルについて、現在のところ特異的な[[阻害薬]]がほとんど無い。塩素チャネルは神経系を含むあらゆる種類の細胞に発現し、膜電位や細胞容積の調節、細胞の移動・増殖や[[細胞死]]([[アポトーシス]])、[[分泌]]などの細胞の基本機能に広く関与しており、チャネル異常による遺伝性疾患も数多く知られている。 | |||
== 種類 == | == 種類 == |