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[[image:神経板・図1.jpg|thumb|350px|'''図1.ヒト胚神経板を背側より見た模式図'''<br>(描画:尾松憩)]] | |||
[[image:神経板・図2.jpg|thumb|350px|'''図2.神経板の横断面'''<br>(描画:尾松憩)]] | |||
脊索動物の胚発生初期において、胚の背側に形成される肥厚した組織であり、中枢神経系の原基である(図1及び図2)。発生の進行に伴い、この肥厚組織の側方縁が神経板の正中線で接近し、互いに癒着して神経管を形成する。神経板の形成は、原腸陥入時に起こる神経領域の誘導(神経誘導)に依存している。また初期神経組織の領域化(神経原基のパターン形成)といった、神経発生学的に重要なイベントが神経板形成と同時に進行する。 | 脊索動物の胚発生初期において、胚の背側に形成される肥厚した組織であり、中枢神経系の原基である(図1及び図2)。発生の進行に伴い、この肥厚組織の側方縁が神経板の正中線で接近し、互いに癒着して神経管を形成する。神経板の形成は、原腸陥入時に起こる神経領域の誘導(神経誘導)に依存している。また初期神経組織の領域化(神経原基のパターン形成)といった、神経発生学的に重要なイベントが神経板形成と同時に進行する。 |