19
回編集
Nobuhisaiwata (トーク | 投稿記録) 細編集の要約なし |
Nobuhisaiwata (トーク | 投稿記録) 細編集の要約なし |
||
2行目: | 2行目: | ||
同義語: エンケファリナーゼ、中性エンドペプチダーゼ24.11、CD10、membrane metallo-endopeptidase、common acute lymphoblastic leukemia antigen (CALLA,急性リンパ性白血病共通抗原) | 同義語: エンケファリナーゼ、中性エンドペプチダーゼ24.11、CD10、membrane metallo-endopeptidase、common acute lymphoblastic leukemia antigen (CALLA,急性リンパ性白血病共通抗原) | ||
ネプリライシン(EC 3.4.24.11)は、5-40アミノ酸残基ほどの長さを有するペプチドを基質として、ペプチド内部の疎水性アミノ酸残基の前で切断を行う膜結合型のメタロペプチダーゼである。エンケファリナーゼや中性エンドペプチダーゼ24.11とも呼ばれ、白血球のCD10抗原としても知られている | ネプリライシン(EC 3.4.24.11)は、5-40アミノ酸残基ほどの長さを有するペプチドを基質として、ペプチド内部の疎水性アミノ酸残基の前で切断を行う膜結合型のメタロペプチダーゼである。エンケファリナーゼや中性エンドペプチダーゼ24.11とも呼ばれ、白血球のCD10抗原としても知られている<ref name=ref1><pubmed> 8475170 </pubmed></ref><ref name=ref2><pubmed> '''Turner AJ''''<br>Neprilysin, In Handbook of Proteolytic Enzyzmes, Second edition, , vol. 1, chap.108. Barrett AJ, Rawlings ND, Woessner JF, Eds. <br>''Academic Press (London)'':2004 </pubmed></ref>。アルツハイマー病脳に蓄積し、発症に中核的役割を果たすアミロイドβペプチドの脳内主要酵素であることが明らかにされて以来、病態との関連性や創薬標的として注目されている<ref name=ref3><pubmed> 16112736 </pubmed></ref><ref name=ref4><pubmed> 16457902 </pubmed></ref>。前立腺などのがんの進行にも関与することが知られている<ref name=ref2 />。 | ||
'''目次''' | '''目次''' | ||
19行目: | 19行目: | ||
'''1.ネプリライシンとは''' | '''1.ネプリライシンとは''' | ||
ネプリライシンは活性部位が存在するカルボキシル末端側は管腔側/細胞外に配向するⅡ型の膜貫通型ペプチダーゼである。活性中心にZn結合モチ−フ(HEXXH配列)を有することから、メタロペプチダ−ゼに分類される | ネプリライシンは活性部位が存在するカルボキシル末端側は管腔側/細胞外に配向するⅡ型の膜貫通型ペプチダーゼである。活性中心にZn結合モチ−フ(HEXXH配列)を有することから、メタロペプチダ−ゼに分類される[1][2]。別名として、エンケファリナーゼ、中性エンドペプチダーゼ24.11、CD10、membrane metallo-endopeptidase、common acute lymphoblastic leukemia antigen (CALLA)とも呼ばれている。プロテアーゼのM13ファミリーのMA(E)クランに分類される。脊椎動物に広く分類し、バクテリア由来のサーモライシンと高い相同性を示す[1][2]。 | ||
'''2.構造とサブファミリー''' | '''2.構造とサブファミリー''' |
回編集