「器質性精神障害」の版間の差分

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を挙げており、これらのうち、1から8までは器質性および症状精神病、中毒性精神病を含む外因性精神病に分類される。
を挙げており、これらのうち、1から8までは器質性および症状精神病、中毒性精神病を含む外因性精神病に分類される。


 一方でWernicke K.の弟子である[[wikipedia:Karl Bonhoeffer|Bonhoeffer K.]]は主にアルコール性精神病の症例観察から、原因は同じでも別の病態([[振戦せん妄]]や[[コルサコフ精神病]])が生じる場合ことがあることに注目し、「原因性中間節」という中間段階の代謝性物質を想定し、外因性症候群、特に急性外因反応型についての記載を行った。この分類では、せん妄・[[もうろう状態]]・[[幻覚]]症・てんかん性運動興奮・[[アメンチア]]がこのタイプに含まれるとされた。
 一方でWernicke C.の弟子である[[wikipedia:Karl Bonhoeffer|Bonhoeffer K.]]は主にアルコール性精神病の症例観察から、原因は同じでも別の病態([[振戦せん妄]]や[[コルサコフ精神病]])が生じる場合ことがあることに注目し、「原因性中間節」という中間段階の代謝性物質を想定し、外因性症候群、特に急性外因反応型についての記載を行った。この分類では、せん妄・[[もうろう状態]]・[[幻覚]]症・てんかん性運動興奮・[[アメンチア]]がこのタイプに含まれるとされた。


 さらに、日本では変質精神病あるいは非定型精神病という病名とともに想起されることの多い[[wikipedia:Karl Kleist|Kleist K.]]は、これもWernicke K.の影響から、様々な精神機能を[[大脳皮質]]に局在させる立場をとり、[[眼窩脳]]を自己我あるいは社会我の神経基盤であるとし、この部位の損傷で人格変化が生じることを主張した。また、[[前頭葉]]損傷患者でしばしば認められる自発性の低下を、[[発動性欠乏]](Antriebsmangel)とよび、[[前額脳]]がその首座であることを主張した。分類としては主に大脳皮質の巣症状として理解されるべき「[[脳外套症候群]]」と、巣症状としては理解できず、脳幹にその原因を求めるべき「[[脳幹症候群]]」の大きな二分類を行っている。
 さらに、日本では変質精神病あるいは非定型精神病という病名とともに想起されることの多い[[wikipedia:Karl Kleist|Kleist K.]]は、これもWernicke C.の影響から、様々な精神機能を[[大脳皮質]]に局在させる立場をとり、[[眼窩脳]]を自己我あるいは社会我の神経基盤であるとし、この部位の損傷で人格変化が生じることを主張した。また、[[前頭葉]]損傷患者でしばしば認められる自発性の低下を、[[発動性欠乏]](Antriebsmangel)とよび、[[前額脳]]がその首座であることを主張した。分類としては主に大脳皮質の巣症状として理解されるべき「[[脳外套症候群]]」と、巣症状としては理解できず、脳幹にその原因を求めるべき「[[脳幹症候群]]」の大きな二分類を行っている。


 また、[[wikipedia:Wieck H.|Wieck H.]]は1956年に[[通過症候群]](Durchgangssyndrom)の概念を提出している。急性期から慢性期にかけての通過段階に呈される症状群を指す概念であるが、広義では通過症候群は軽度の[[意識障害]]と考えられる。
 また、[[wikipedia:Wieck H.|Wieck H.]]は1956年に[[通過症候群]](Durchgangssyndrom)の概念を提出している。急性期から慢性期にかけての通過段階に呈される症状群を指す概念であるが、広義では通過症候群は軽度の[[意識障害]]と考えられる。

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