「大脳皮質の発生」の版間の差分

ナビゲーションに移動 検索に移動
編集の要約なし
編集の要約なし
1行目: 1行目:
<div align="right"> 
<font size="+1">[http://researchmap.jp/saisei 廣田 ゆき]、[http://researchmap.jp/kazunorinakajima 仲嶋 一範]</font><br>
''慶應義塾大学 医学部''<br>
DOI XXXX/XXXX 原稿受付日:2013年1月9日 原稿完成日:2013年1月30日<br>
担当編集委員:[http://researchmap.jp/fujiomurakami 村上 富士夫](大阪大学 大学院生命機能研究科)<br>
</div>
英語名:Development of cerebral cortex
英語名:Development of cerebral cortex


{{box|text=
 [[大脳皮質]]の発生過程では、神経細胞は誕生した部位からダイナミックな細胞移動を経て最終配置部位に到達し<ref><pubmed> 20053546 </pubmed></ref>、例えば[[新皮質]]においては6層構造が形成される。大脳皮質を構成する神経細胞は[[興奮性神経細胞]]と[[抑制性神経細胞]]に大別され、前者は主に[[終脳]]背側部の[[外套]](広義の大脳皮質)と呼ばれる部位の[[脳室]]面にある[[脳室帯]]及び[[脳室下帯]]から産生され、後者は主に終脳腹側部の[[基底核原基]]と呼ばれる部位の脳室面から産生される<ref>'''仲嶋一範'''<br>脳の発生学 第4章 ニューロンの移動と層および神経核の形成<br>''化学同人(東京)'':印刷中</ref>。
 [[大脳皮質]]の発生過程では、神経細胞は誕生した部位からダイナミックな細胞移動を経て最終配置部位に到達し<ref><pubmed> 20053546 </pubmed></ref>、例えば[[新皮質]]においては6層構造が形成される。大脳皮質を構成する神経細胞は[[興奮性神経細胞]]と[[抑制性神経細胞]]に大別され、前者は主に[[終脳]]背側部の[[外套]](広義の大脳皮質)と呼ばれる部位の[[脳室]]面にある[[脳室帯]]及び[[脳室下帯]]から産生され、後者は主に終脳腹側部の[[基底核原基]]と呼ばれる部位の脳室面から産生される<ref>'''仲嶋一範'''<br>脳の発生学 第4章 ニューロンの移動と層および神経核の形成<br>''化学同人(東京)'':印刷中</ref>。
}}


[[ファイル:Yukihirota_fig_1.jpg|thumb|right|250px|'''図.大脳皮質発生過程における[[神経細胞移動]](マウス胎生期脳の冠状断面)''']]
[[ファイル:Yukihirota_fig_1.jpg|thumb|right|250px|'''図.大脳皮質発生過程における[[神経細胞移動]](マウス胎生期脳の冠状断面)''']]
30行目: 39行目:
== 参考文献 ==
== 参考文献 ==
<references/>
<references/>
(執筆者:廣田ゆき、仲嶋一範 担当編集委員:村上富士夫)

案内メニュー