「光遺伝学」の版間の差分

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#Creマウス+ウイルスベクター<br>光活性化タンパク質を特定細胞のみに発現させるために、Creリコンビナーゼ依存的に遺伝子を発現するウイルスベクターを用いて遺伝子導入する。このときdoublefloxed inverted open-reading-frame (DIO)と呼ばれる、光活性化タンパク質が2ペアのlox配列(例えばloxPとlox2272)に挟まれた状態で逆向きに挿入されている。Creリコンビナーゼ発現細胞のみで光活性化タンパク質が発現してくることになる。
#Creマウス+ウイルスベクター<br>光活性化タンパク質を特定細胞のみに発現させるために、Creリコンビナーゼ依存的に遺伝子を発現するウイルスベクターを用いて遺伝子導入する。このときdoublefloxed inverted open-reading-frame (DIO)と呼ばれる、光活性化タンパク質が2ペアのlox配列(例えばloxPとlox2272)に挟まれた状態で逆向きに挿入されている。Creリコンビナーゼ発現細胞のみで光活性化タンパク質が発現してくることになる。
#遺伝子改変動物を作製する<br>遺伝子改変動物またはノックイン動物を作製する。最初に成功した遺伝子改変マウスはThy1プロモーターが用いられた。遺伝子改変動物を作製するためには、強力なプロモーターを使用することが成功の鍵を握る。欠点としては、作製、管理、維持の過程において時間と労力と費用がかかることが挙げられるが、利点として光活性化タンパク質の発現量を一定に保つことができる。
#遺伝子改変動物を作製する<br>遺伝子改変動物またはノックイン動物を作製する。最初に成功した遺伝子改変マウスはThy1プロモーターが用いられた。遺伝子改変動物を作製するためには、強力なプロモーターを使用することが成功の鍵を握る。欠点としては、作製、管理、維持の過程において時間と労力と費用がかかることが挙げられるが、利点として光活性化タンパク質の発現量を一定に保つことができる。
{| class="wikitable"
|+'''表.活性化に使われる光活性化タンパク質のチャネル特性'''<br>脱感作レベルは定常電流をピーク電流で割った値。[21]より一部改変して引用。
|-
| style="background-color:#d3d3d3; text-align:center" | チャネル名
| style="background-color:#d3d3d3; text-align:center" | 活性化波長
| style="background-color:#d3d3d3; text-align:center" | 脱感作レベル
| style="background-color:#d3d3d3; text-align:center" | 光感受性
| style="background-color:#d3d3d3; text-align:center" | τon
| style="background-color:#d3d3d3; text-align:center" | τoff
|-
| ChR2
| 〜470 nm
| 〜0.22
| 〜1.10 mW mm<sup>-2</sup>
| 〜1.21 ms
| 〜13.5 ms
|-
| ChR2/H134R
| 〜450 nm
| 〜0.39
| 〜1.07 mW mm<sup>-2</sup>
| 〜1.92 ms
| 〜17.9 ms
|-
| ChR2/C128X
| 〜480 nm
| style="text-align:center" | -
| 〜0.01 mW mm<sup>-2</sup>
| 7.2-20.0 ms
| 2-100 s
|-
| ChETA
| 〜490 nm
| 〜0.24
| 〜5.02 mW mm<sup>-2</sup>
| 〜0.86 ms
| 〜7.9-8.5 ms
|-
| ChIEF
| 〜450 nm
| 〜0.80
| 〜1.65 mW mm<sup>-2</sup>
| 〜1.62 ms
| 〜12.0 ms
|-
| ChRGR
| 〜520 nm
| 〜0.15
| 〜0.10 mW mm<sup>-2</sup>
| 〜1.20 ms
| 〜4.0 ms
|-
| VChR1
| 〜570 nm
| 〜0.48
| style="text-align:center" | -
| 〜2.80 ms
| >90 ms
|-
|}


== 参考文献 ==
== 参考文献 ==
<references />
<references />

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