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Kazuharufurutani (トーク | 投稿記録) 細編集の要約なし |
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I=N''P''<sub>o</sub>i | I=N''P''<sub>o</sub>i | ||
一方で、図2に図解したケースでは、開口確率''P''<sub>o</sub>が同じにも関わらずそれぞれのゲート機能(振る舞い)は異なっていると解釈できる。つまり''P''<sub>o</sub>はイオンチャネルの開きやすさの指標となるが、ゲート機能の絶対的な指標ではない。 | |||
イオンチャネルの機能は[[膜電位]]変化や選択的な[[リガンド]]との結合で制御されるが、このような場合、開口確率が変化していることが多い。 | イオンチャネルの機能は[[膜電位]]変化や選択的な[[リガンド]]との結合で制御されるが、このような場合、開口確率が変化していることが多い。 | ||
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ここで、A3は3個全てが開いている状態の部分の面積である。<br> | ここで、A3は3個全てが開いている状態の部分の面積である。<br> | ||
== | ==開口確率の構造基盤== | ||
開口確率はチャネルの開閉に繋がる構造変化の平衡の全体を反映するものである。つまり、この平衡に影響を及ぼす部位はチャネルの開口確率の値に関わる。 | |||
チャネルの開口確率を決定している機構的な構造としては以下のようなものが考えられる。 | |||
1.チャネルの開構造open structure、閉構造closed structureの構造的安定性に関わる部位 | |||
2.チャネルのゲーティングに繋がる構造変化に関わる部位 | |||
3.リガンド結合部位や電位センサー領域などチャネルのゲート機能を制御する外部刺激や情報(神経伝達物質や薬物なども含む)を受容する部位 | |||
上記1-3は形式上分類したが、それらはお互い密接に関係するものであるため、ある部位がどの機能に関わるか定義できない可能性もある。 | |||
また、これらの構造的基盤はチャネルの種類によって異なるため、例えば活性化状態にあるイオンチャネルにおける開口確率もチャネルの種類によって異なる。 | |||
==関連項目== | |||
*[[イオンチャネル]] | *[[イオンチャネル]] | ||
*[[ゲート]] | |||
*[[パッチクランプ法]] | |||
(執筆者:古谷和春、倉智嘉久 担当編集委員:林康紀) | (執筆者:古谷和春、倉智嘉久 担当編集委員:林康紀) |
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