9,444
回編集
Osamusakura (トーク | 投稿記録) 細編集の要約なし |
細編集の要約なし |
||
1行目: | 1行目: | ||
<div align="right"> | |||
<font size="+1">[http://researchmap.jp/isobetaichi 礒部 太一]、[http://researchmap.jp/sakura 佐倉 統]</font><br> | |||
''東京大学''<br> | |||
DOI XXXX/XXXX 原稿受付日:2013年8月18日 原稿完成日:2013年月日<br> | |||
担当編集委員:[http://researchmap.jp/atsushiiriki 入來 篤史](独立行政法人理化学研究所 脳科学総合研究センター)<br> | |||
</div> | |||
英語名:neuroethics | 英語名:neuroethics | ||
5行目: | 10行目: | ||
同義語:[[神経倫理学]]、脳倫理、ニューロエシックス | 同義語:[[神経倫理学]]、脳倫理、ニューロエシックス | ||
[[脳神経]]倫理学は、脳神経科学研究の発展に伴う倫理的・社会的問題を扱う学問領域である。[[生命倫理]] | {{box|text= | ||
[[脳神経]]倫理学は、脳神経科学研究の発展に伴う倫理的・社会的問題を扱う学問領域である。[[生命倫理]]や医療倫理と密接な関係がある応用倫理学の一分野であり、学際的な領域である。生命倫理や医療倫理と密接な関係がある応用倫理学の一分野であるが、脳神経科学がもたらす新たな倫理的・社会的課題について対応するという理由から、生命倫理学などとは異なる新たな学問分野として位置づけられることが通常である。現在の脳神経倫理学は、ヒトを対象とした脳活動の画像解析技術が格段に進歩したことを受けて、2000年頃からその重要性が指摘され始めた領域を指す。脳神経倫理学は通常、「脳神経科学の倫理学」、「倫理の脳神経科学」、「脳神経科学と社会」という3つの側面を持つ。学問分野としての歴史は浅いが、近年、学術雑誌の刊行や学会の設立など学問領域としての制度化が進んでいる状況であり、今後の脳神経科学のさらなる発展を念頭に置いた場合、脳神経倫理学の重要性は増していくことは確実であろう。 | |||
}} | |||
==背景と概要== | ==背景と概要== |