「ミエリン関連糖タンパク質」の版間の差分

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<実はNogoレセプターのリガンドだった>
<実はNogoレセプターのリガンドだった>


Schwabのグループはその後も地道に生化学的に彼らのミエリンインヒビターの精製と同定を進めていた。その彼らの発表した部分アミノ酸配列をもとに2000年に3つのグループがこの分子の同定を発表し、Nogoと呼ばれたこの分子はMAGとは異なるものであった。その後、2001年にNogoレセプターがNogoクローニングを行った3つのグループの一つであるSteven Strittmatterのグループによって同定された。その後、2002年に再び驚くべき報告がなされた。StrittmatterのグループとFilbinのグループが実はMAGもNogoレセプターのリガンドであることを明らかにしたのである。
Schwabのグループはその後も地道に生化学的に彼らのミエリンインヒビターの精製と同定を進めていた。その彼らの発表した部分アミノ酸配列をもとに2000年に3つのグループがこの分子の同定を発表し、Nogoと呼ばれたこの分子はMAGとは異なるものであった。その後、2001年にNogoのクローニングを行った3つのグループの一つであるSteven StrittmatterのグループによってNogoレセプターが同定された。その後、2002年に再び驚くべき報告がなされた。StrittmatterのグループとFilbinのグループが実はMAGもNogoレセプターのリガンドであることを明らかにしたのである。
山下のグループはMAGの神経成長阻害の活性はp75を介しておこることを示していたが、その数ヶ月後にNogoレセプターはp75と結合しMAGを含むNogoリガンドはp75を通じて神経成長阻害を示すことが別の2つのグループによって明らかにされた。つまり、ミエリンアソシエイティドインヒビターには幾つかのものがあり、MAGもその一つで、Nogoレセプターとp75を介して神経成長を抑制するということである。Nogoを含むミエリンインヒビターについてはその項を参照されたい。
また、山下のグループはMAGの神経成長阻害の活性はp75を介しておこることを示していたが、その数ヶ月後にNogoレセプターはp75と結合しMAGを含むNogoリガンドはp75を通じて神経成長阻害を示すことが別の2つのグループによって明らかにされた。つまり、ミエリンアソシエイティドインヒビターには幾つかのものがあり、MAGもその一つで、Nogoレセプターとp75を介して神経成長を抑制するということである。Nogoを含むミエリンインヒビターについてはその項を参照されたい。


<疾患との関係>
<疾患との関係>
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