「セマフォリン」の版間の差分

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====グアニンヌクレオチド交換因子====
====グアニンヌクレオチド交換因子====
 プレキシンはグアニンヌクレオチド交換因子 (guanine nucleotide exchange factor: GEF) との結合を介して他の低分子量Gタンパク質の活性も制御できる。プレキシンAの場合は、膜直下にRacGEFの一種であるFARP2が結合する。受容体が刺激されると、FARP2がプレキシンAから解離し、結果として低分子量Gタンパク質Rac1及び下流のp21活性化キナーゼ (PAK) を活性化する<ref name=ref9 />。一方、プレキシンBの場合は、C末端にPDZドメイン結合配列があり、これを介してPDZ-RhoGEFやLARG等のRhoGEFが結合する。受容体が刺激されるとRhoGEFが活性化され、低分子量Gタンパク質[[Rho]]と下流のRhoキナーゼ活性が亢進する。また、プレキシンBは[[Rac]]とも相互作用することが知られている。これらをまとめると、プレキシンの基本的な機能は、Rnd1、R-Ras、Rac、Rhoの活性調節であり、これらの低分子量Gタンパク質を介して[[細胞骨格]]の再構成と細胞接着の制御を行っていると考えられる(図2)。
 プレキシンは[[グアニンヌクレオチド交換因子]] ([[guanine nucleotide exchange factor]]: [[GEF]]) との結合を介して他の低分子量Gタンパク質の活性も制御できる。
 
 プレキシンAの場合は、膜直下にRacGEFの一種である[[FARP2]]が結合する。受容体が刺激されると、FARP2がプレキシンAから解離し、結果として低分子量Gタンパク質Rac1及び下流の[[p21活性化キナーゼ]] ([[PAK]]) を活性化する<ref name=ref9 />
 
 一方、プレキシンBの場合は、C末端に[[PDZドメイン]]結合配列があり、これを介して[[PDZ-RhoGEF]]や[[LARG]]等のRhoGEFが結合する。受容体が刺激されるとRhoGEFが活性化され、低分子量Gタンパク質[[Rho]]と下流のRhoキナーゼ活性が亢進する。また、プレキシンBは[[Rac]]とも相互作用することが知られている。
 
 これらをまとめると、プレキシンの基本的な機能は、Rnd1、R-Ras、Rac、Rhoの活性調節であり、これらの低分子量Gタンパク質を介して[[細胞骨格]]の再構成と細胞接着の制御を行っていると考えられる(図2)。


====リン酸化酵素====
====リン酸化酵素====

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