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該当すれば特定せよ:<br> | 該当すれば特定せよ:<br> | ||
性[[分化]]疾患を伴う(例えば、[[wikipedia:ja:|先天性副腎過形成]]などの[[wikipedia:ja:|副腎性器症候群]]やアンドロゲン不応症候群) | 性[[分化]]疾患を伴う(例えば、[[wikipedia:ja:先天性副腎過形成|先天性副腎過形成]]などの[[wikipedia:ja:副腎性器症候群|副腎性器症候群]]やアンドロゲン不応症候群) | ||
コード番号の方法:<br> | コード番号の方法:<br> | ||
性別違和と[[wikipedia:ja:|性分化疾患]]の双方のコード番号をつけよ。 | 性別違和と[[wikipedia:ja:性分化疾患|性分化疾患]]の双方のコード番号をつけよ。 | ||
該当すれば特定せよ:<br> | 該当すれば特定せよ:<br> | ||
性別移行後:その人は望みの性別でのフルタイムでの生活に移行し(法的な性別変更をする場合としない場合がある)、少なくともひとつは反対の性別への医学的治療、すなわち、反対の性別への定期的なホルモン治療ないし、望みの性別へと適合する手術(例えば出生時男性における[[wikipedia:ja:|陰茎]]切除、[[wikipedia:ja:|造腟]]、出生時女性における[[wikipedia:ja:|乳房]]切除術や陰茎形成術など)を受けている。 | 性別移行後:その人は望みの性別でのフルタイムでの生活に移行し(法的な性別変更をする場合としない場合がある)、少なくともひとつは反対の性別への医学的治療、すなわち、反対の性別への定期的なホルモン治療ないし、望みの性別へと適合する手術(例えば出生時男性における[[wikipedia:ja:陰茎|陰茎]]切除、[[wikipedia:ja:造腟|造腟]]、出生時女性における[[wikipedia:ja:乳房|乳房]]切除術や陰茎形成術など)を受けている。 | ||
== 臨床的特徴および現状 == | == 臨床的特徴および現状 == | ||
===患者数=== | ===患者数=== | ||
有病率の資料になりうる疫学的研究は乏しいが、患者数を推定する上で、参考となりうる信頼できるデータとしては、[[wikipedia:ja:|最高裁判所]]の発表する性別の[[wikipedia:ja:|戸籍]]変更をした者の数値がある。2004年に施行された性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律(以下、特例法と記す)によって、2012年年末までに3584名が変更している。筆者の臨床経験などから、およそ、受診者の15~20%のものが、性別適合手術を行い、戸籍変更をすると推測される。そこから逆算すると、これまでのところ、2万人程度のものが、性同一性障害を主訴に、医療機関を受診したと思われる。この数は今後も増加していくものと思われる。 | 有病率の資料になりうる疫学的研究は乏しいが、患者数を推定する上で、参考となりうる信頼できるデータとしては、[[wikipedia:ja:最高裁判所|最高裁判所]]の発表する性別の[[wikipedia:ja:戸籍|戸籍]]変更をした者の数値がある。2004年に施行された性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律(以下、特例法と記す)によって、2012年年末までに3584名が変更している。筆者の臨床経験などから、およそ、受診者の15~20%のものが、性別適合手術を行い、戸籍変更をすると推測される。そこから逆算すると、これまでのところ、2万人程度のものが、性同一性障害を主訴に、医療機関を受診したと思われる。この数は今後も増加していくものと思われる。 | ||
===経過=== | ===経過=== |