「セロトニン神経系」の版間の差分

ナビゲーションに移動 検索に移動
50行目: 50行目:


==== 制吐薬 ====
==== 制吐薬 ====
 [[嘔吐反射]]において重要な役割を果たす[[延髄最後野]]の[[化学受容器引金帯]]と[[wikipedia:JA:消化管|消化管]]に分布する[[求心性迷走神経]]の末端に5-HT<sub>3</sub>受容体が多く発現している。5-HT<sub>3</sub>受容体のアンタゴニストは[[制吐薬]]として、特に[[wikipedia:JA:癌化学療法|癌化学療法]]に伴う[[wikipedia:JA:嘔気|嘔気]]、[[wikipedia:JA:嘔吐|嘔吐]]の軽減に用いられる。延髄最後野では[[血液脳関門]]の透過性が比較的高く血中の化学物質が直接達し得るが、化学療法に伴う嘔吐の抑制は主に迷走神経末端の5-HT<sub>3</sub>受容体遮断によるものと考えられている<ref><pubmed>18525044</pubmed></ref>。  
 [[嘔吐反射]]において重要な役割を果たす[[延髄最後野]]の[[化学受容器引金帯]]と[[wikipedia:JA:消化管|消化管]]に分布する求心性[[迷走神経]]の末端に5-HT<sub>3</sub>受容体が多く発現している。5-HT<sub>3</sub>受容体のアンタゴニストは[[制吐薬]]として、特に[[wikipedia:JA:化学療法_(悪性腫瘍)|癌化学療法]]に伴う[[wikipedia:JA:嘔気|嘔気]]、[[wikipedia:JA:嘔吐|嘔吐]]の軽減に用いられる。延髄最後野では[[血液脳関門]]の透過性が比較的高く血中の化学物質が直接達し得るが、化学療法に伴う嘔吐の抑制は主に迷走神経末端の5-HT<sub>3</sub>受容体遮断によるものと考えられている<ref><pubmed>18525044</pubmed></ref>。
 


== セロトニン症候群  ==
== セロトニン症候群  ==

案内メニュー