「妄想」の版間の差分

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2 バイト除去 、 2014年6月10日 (火)
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:自己の思考内容が媒介手段によらずに他者に感知されるという体験であり、「自分の頭の中が皆に知られている」などと訴えられる。媒介手段によらないとは、幻声(たとえば考想化声)、妄想知覚(たとえば他者の言動にそうした意味が付与される)、関係妄想(たとえば「テレビで自分のことが放送されている」)など他の症状に基づくものではないことである。なお、考想察知 thoughts being readは広く「人に考えを読まれている」という体験をさす用語であり、考想伝播のほか上記の媒介手段によるものも含まれる。
:自己の思考内容が媒介手段によらずに他者に感知されるという体験であり、「自分の頭の中が皆に知られている」などと訴えられる。媒介手段によらないとは、幻声(たとえば考想化声)、妄想知覚(たとえば他者の言動にそうした意味が付与される)、関係妄想(たとえば「テレビで自分のことが放送されている」)など他の症状に基づくものではないことである。なお、考想察知 thoughts being readは広く「人に考えを読まれている」という体験をさす用語であり、考想伝播のほか上記の媒介手段によるものも含まれる。
:;[[考想転移]] (thought transference)
:;[[考想転移]] (thought transference)
:他者の思考内容が媒介手段によらずに自己に感知されるものであり、「人が考えていることが分かる」などと訴えられる。考想伝播と逆方向の体験である。本症状についてシュナイダーは直接には言及していないが、彼が「その他の考想被影響体験」も1級症状に含めていることから、考想被影響体験の一種である考想転移には一級症状と同様の診断的意義があると考えられる。
:他者の思考内容が媒介手段によらずに自己に感知されるものであり、「人が考えていることが分かる」などと訴えられる。考想伝播と逆方向の体験である。本症状についてシュナイダーは直接には言及していないが、彼が「その他の考想被影響体験」も1級症状に含めていることから、考想被影響体験の一種である考想転移には1級症状と同様の診断的意義があると考えられる。


===身体的被影響体験===
===身体的被影響体験===
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