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<font size="+1">[http://researchmap.jp/read0119388 田岡 三希]</font><br> | <font size="+1">[http://researchmap.jp/read0119388 田岡 三希]</font><br> | ||
''独立行政法人理化学研究所 脳科学総合研究センター''<br> | ''独立行政法人理化学研究所 脳科学総合研究センター''<br> | ||
DOI:<selfdoi /> | DOI:<selfdoi /> 原稿受付日:2013年5月15日 原稿完成日:2015年2月4日<br> | ||
担当編集委員:[http://researchmap.jp/ichirofujita 藤田 一郎](大阪大学 大学院生命機能研究科)<br><br> | 担当編集委員:[http://researchmap.jp/ichirofujita 藤田 一郎](大阪大学 大学院生命機能研究科)<br><br> | ||
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実験動物を使用した体部位再現の研究では、大脳皮質の神経細胞の活動を記録しながら、身体に体性感覚刺激を加え、刺激によって神経細胞の活動を惹起する体部位を調べることで行われる。Kaasらにより、種々の[[wikipedia:ja:霊長類|霊長類]]で体部位再現図が明らかにされた。Kaasらの研究によるとマカカ属サルの一次体性感覚野を構成する[[ブロードマンの脳地図]]の[[ブロードマン3、1、2野|3野]]、[[ブロードマン3、1、2野|1野]]、[[ブロードマン3、1、2野|2野]]にはそれぞれ独立した体部位再現が存在するという<ref name=ref2><pubmed>4078042</pubmed></ref>。 | 実験動物を使用した体部位再現の研究では、大脳皮質の神経細胞の活動を記録しながら、身体に体性感覚刺激を加え、刺激によって神経細胞の活動を惹起する体部位を調べることで行われる。Kaasらにより、種々の[[wikipedia:ja:霊長類|霊長類]]で体部位再現図が明らかにされた。Kaasらの研究によるとマカカ属サルの一次体性感覚野を構成する[[ブロードマンの脳地図]]の[[ブロードマン3、1、2野|3野]]、[[ブロードマン3、1、2野|1野]]、[[ブロードマン3、1、2野|2野]]にはそれぞれ独立した体部位再現が存在するという<ref name=ref2><pubmed>4078042</pubmed></ref>。 | ||
げっ歯類、肉食類、有袋類の一部の種では、体性感覚野に、顔部の個々の洞毛等からの情報を処理するバレル(樽)という構造があり、洞毛の配置を反映した体部位再現を示す。この領野はバレル皮質を呼ばれる。 | |||
=== 運動野=== | === 運動野=== |