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英語名:Blood-brain barrier 独:Blut-Hirn-Schranke 仏:barrière hémato- | 英語名:Blood-brain barrier 独:Blut-Hirn-Schranke 仏:barrière hémato-encéphalique | ||
英略称:BBB | |||
同義語:脳毛細血管、脳血管関門 | 同義語:脳毛細血管、脳血管関門 | ||
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== 薬物の輸送システム == | == 薬物の輸送システム == | ||
[[Image:tachikawa_fig3d.jpg|thumb| | [[Image:tachikawa_fig3d.jpg|thumb|900px|'''図3d.血液脳関門(Blood-brain barrier, BBB)における薬物輸送システム'''<br>]] | ||
図3(d)に、主にげっ歯類で明らかにされているBBBにおける薬物の輸送システムをまとめた<ref name="ref1" /> <ref name="ref3" />。 | 図3(d)に、主にげっ歯類で明らかにされているBBBにおける薬物の輸送システムをまとめた<ref name="ref1" /> <ref name="ref3" />。 | ||
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== トランスポーターの輸送活性の再構築法 == | == トランスポーターの輸送活性の再構築法 == | ||
[[Image:Tachikawa fig 5.jpg|thumb| | [[Image:Tachikawa fig 5.jpg|thumb|700px|'''図5.血液脳関門におけるトランスポーターの輸送活性の再構築'''<br>Kp brain ratioは、P-糖タンパク遺伝子欠損マウスにおける脳対血漿中薬物濃度比(Kp brain)を野生型マウスのKp brainで除した値として定義され、in vivoのBBBのmdr1a輸送活性を表す。<ref name="ref8"/>のデータを基に作成)]] | ||
トランスポーターの輸送活性を構成する個々の要素(分子数、1分子あたりの輸送活性)を''in vitro''実験等で解明し、それらのデータを統合することによって''in vivo''のトランスポーターの輸送活性を解析する手法である。イメージング技術と異なり、ヒトにプローブ化合物を投与することなく、ヒトBBBにおけるトランスポーターの輸送活性を解析することが理論的に可能であり、現在、この実現を目指している。 | トランスポーターの輸送活性を構成する個々の要素(分子数、1分子あたりの輸送活性)を''in vitro''実験等で解明し、それらのデータを統合することによって''in vivo''のトランスポーターの輸送活性を解析する手法である。イメージング技術と異なり、ヒトにプローブ化合物を投与することなく、ヒトBBBにおけるトランスポーターの輸送活性を解析することが理論的に可能であり、現在、この実現を目指している。 |