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[[グリシン]]は[[セリンヒドロキシメチルトランスフェラーゼ]]([[serine hydroxymethyltransferase]]: [[SHMT]])によって[[セリン]]から可逆的に変換される。GABA同様にグリシンも小胞抑制性アミノ酸輸送体によってシナプス小胞に充填されるが、充填効率はGABAに比べて低い<ref name=ref13><pubmed>1915594</pubmed></ref> <ref name=ref14><pubmed>9349821</pubmed></ref>。 | [[グリシン]]は[[セリンヒドロキシメチルトランスフェラーゼ]]([[serine hydroxymethyltransferase]]: [[SHMT]])によって[[セリン]]から可逆的に変換される。GABA同様にグリシンも小胞抑制性アミノ酸輸送体によってシナプス小胞に充填されるが、充填効率はGABAに比べて低い<ref name=ref13><pubmed>1915594</pubmed></ref> <ref name=ref14><pubmed>9349821</pubmed></ref>。 | ||
シナプスに放出されたグリシンは、ニューロンと[[アストロサイト]]の細胞膜上に発現する[[グリシン輸送体]]([[glycine transporter]]: [[GlyT]])によって回収される<ref name=ref15><pubmed>18798526</pubmed></ref>。グリシン輸送体の働きはNa<sup>+</sup>([[wj:ナトリウムイオン|ナトリウムイオン]]: sodium ion)とCl<sup>-</sup>([[wj:塩化物イオン|塩化物イオン]]: chloride | シナプスに放出されたグリシンは、ニューロンと[[アストロサイト]]の細胞膜上に発現する[[グリシン輸送体]]([[glycine transporter]]: [[GlyT]])によって回収される<ref name=ref15><pubmed>18798526</pubmed></ref>。グリシン輸送体の働きはNa<sup>+</sup>([[wj:ナトリウムイオン|ナトリウムイオン]]: sodium ion)とCl<sup>-</sup>([[wj:塩化物イオン|塩化物イオン]]: chloride ion)に依存しており、2つのアイソフォームが知られている。アストロサイト特異的に発現する[[GlyT1]]は、グリシンを細胞内外の両方向へ輸送する。一方、グリシン作動性シナプス前終末において特異的に認められる [[GlyT2]]は、細胞内外のNa<sup>+</sup>濃度勾配によって細胞外から細胞内へ一方向性の輸送を行い、シナプス小胞へのグリシン充填に不可欠である<ref name=ref16><pubmed>14622583</pubmed></ref> <ref name=ref17><pubmed>18815261</pubmed></ref>。 | ||
===シナプス後部=== | ===シナプス後部=== |
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