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DOI:<selfdoi /> 原稿受付日:2015年6月11日 原稿完成日:2015年月日<br> | DOI:<selfdoi /> 原稿受付日:2015年6月11日 原稿完成日:2015年月日<br> | ||
担当編集委員:[http://researchmap.jp/ichirofujita 藤田 一郎](大阪大学 大学院生命機能研究科)<br></div> | 担当編集委員:[http://researchmap.jp/ichirofujita 藤田 一郎](大阪大学 大学院生命機能研究科)<br></div> | ||
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フェロモンに関わる研究は、昆虫を代表とする無脊椎動物の分野で大変に進んでおりすばらしい成果をあげている。一方、脊椎動物では研究が遅れている。われわれがもっとも興味を抱くヒトのフェロモンについては特にわからないことが多い。ここでは、昆虫等の成果を簡単に紹介し、脊椎動物、特に哺乳類のフェロモンについて解説する。 | フェロモンに関わる研究は、昆虫を代表とする無脊椎動物の分野で大変に進んでおりすばらしい成果をあげている。一方、脊椎動物では研究が遅れている。われわれがもっとも興味を抱くヒトのフェロモンについては特にわからないことが多い。ここでは、昆虫等の成果を簡単に紹介し、脊椎動物、特に哺乳類のフェロモンについて解説する。 | ||
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[[image:フェロモン1.png|thumb|300px|'''図1.''']] | |||
==化学物質としてのフェロモンの発見== | ==化学物質としてのフェロモンの発見== | ||
フェロモンを化学物質として最初に同定したのは、ドイツの化学者ブテナントである。1957年に、カイコガの雌が雄を引きつける物質のボンビコール(Bombykol)である。カイコの学名のBombyx moriのBomyと“呼び出す”という意味のコール(call)を合成して名付けられた(図1)。 | フェロモンを化学物質として最初に同定したのは、ドイツの化学者ブテナントである。1957年に、カイコガの雌が雄を引きつける物質のボンビコール(Bombykol)である。カイコの学名のBombyx moriのBomyと“呼び出す”という意味のコール(call)を合成して名付けられた(図1)。 | ||
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==昆虫のフェロモン== | ==昆虫のフェロモン== | ||
[[image:フェロモン2.png|thumb|300px|'''図2.''']] | |||
ボンビコールのような「性誘因フェロモン」以外で、代表的な昆虫フェロモンを以下に述べる。 | ボンビコールのような「性誘因フェロモン」以外で、代表的な昆虫フェロモンを以下に述べる。 | ||
===集合フェロモン=== | ===集合フェロモン=== | ||
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==ヒトとフェロモン== | ==ヒトとフェロモン== | ||
[[image:フェロモン3.png|thumb| | [[image:フェロモン3.png|thumb|320px|'''図3.''']] | ||
===ヒトのフェロモン=== | ===ヒトのフェロモン=== |