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鈴木秀典
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<font size="+1">[http://researchmap.jp/read0051173 鈴木 秀典]</font><br>
日本医科大学大学院医学研究科 薬理学分野
''日本医科大学大学院医学研究科 薬理学分野''<br>
DOI:<selfdoi /> 原稿受付日:2015年8月4日 原稿完成日:2015年月日<br>
担当編集委員:<br>
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{{box|text= サブスタンスP substance P(SP)は、ウマの脳および腸管に存在し、血圧を下降させ、平滑筋を収縮させる物質として、1931年にvon EulerとGaddumによって見出され、1971年に単離された神経ペプチドである。類似の構造を持つペプチドと共に、タキキニンtachykininsと総称される。SPに高親和性を持つNK1受容体を介して、様々な細胞内情報伝達系を活性化し、複数のイオンチャネルを修飾する。SPおよびNK1受容体は、神経細胞だけでなく、末梢の非神経細胞にも発現している。従って痛覚、神経原性炎症、情動、報酬系等、広範囲な生理機能と疾患病態に関与している。}}
{{box|text= サブスタンスP substance P(SP)は、ウマの脳および腸管に存在し、血圧を下降させ、平滑筋を収縮させる物質として、1931年にvon EulerとGaddumによって見出され、1971年に単離された神経ペプチドである。類似の構造を持つペプチドと共に、タキキニンtachykininsと総称される。SPに高親和性を持つNK1受容体を介して、様々な細胞内情報伝達系を活性化し、複数のイオンチャネルを修飾する。SPおよびNK1受容体は、神経細胞だけでなく、末梢の非神経細胞にも発現している。従って痛覚、神経原性炎症、情動、報酬系等、広範囲な生理機能と疾患病態に関与している。}}

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