「共焦点レーザー走査型顕微鏡」の版間の差分

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 多数のピンホールを渦巻状に配置した円板(ニポウディスク)を利用し、励起光をこのピンホールを通してサンプル上に投影することで、多数の点状の励起を同時に行う。1画面上には約1000個の点状投影があり、円板を高速で回転させることで、点が万遍なくサンプルを覆うように移動して走査する。
 多数のピンホールを渦巻状に配置した円板(ニポウディスク)を利用し、励起光をこのピンホールを通してサンプル上に投影することで、多数の点状の励起を同時に行う。1画面上には約1000個の点状投影があり、円板を高速で回転させることで、点が万遍なくサンプルを覆うように移動して走査する。


 サンプルから発せられた蛍光もピンホールを通り、前後のぼけた像を取り除く。検出器は高感度CCDカメラまたはCMOSカメラ等の2次元検出器を使用する。1点走査式の共焦点レーザー顕微鏡と違い、落射蛍光顕微鏡と同じように画面内での時間差はほぼ無い。逆に、一点走査式共焦点顕微鏡は、1画素をつくる時間が非常に短い(ナノ秒~マイクロ秒))が、多点走査型は1画素をつくる時間がCCDカメラの露光時間に等しい(通常はミリ秒)。
 サンプルから発せられた蛍光もピンホールを通り、前後のぼけた像を取り除く。検出器は高感度CCDカメラまたはCMOSカメラ等の2次元検出器を使用する。1点走査式の共焦点レーザー顕微鏡と違い、落射蛍光顕微鏡と同じように画面内での時間差はほぼ無い。逆に、一点走査式共焦点顕微鏡は、1画素をつくる時間が非常に短い(ナノ秒~マイクロ秒)が、多点走査型は1画素をつくる時間がCCDカメラの露光時間に等しい(通常はミリ秒)。


 特徴としては、走査速度が非常に速いことである。現在製品として世に出ている多点共焦点顕微鏡では、1秒間に最大2000枚像を取得することができる。実質的には、電子増倍型の高感度CCDを用いての培養細胞などの蛍光画像取得では、1秒間に数百フレームの速度で撮ることができる。
 特徴としては、走査速度が非常に速いことである。現在製品として世に出ている多点共焦点顕微鏡では、1秒間に最大2000枚像を取得することができる。実質的には、電子増倍型の高感度CCDを用いての培養細胞などの蛍光画像取得では、1秒間に数百フレームの速度で撮ることができる。

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