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===片頭痛の診断=== | ===片頭痛の診断=== | ||
片頭痛の診断はICHD- | 片頭痛の診断はICHD-3βの診断基準<ref name=ref6 />に沿って行う。 | ||
===片頭痛の病因と病態仮説=== | ===片頭痛の病因と病態仮説=== | ||
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*疫学: 群発頭痛の有病率は10万人あたり56~401人程度と報告されている<ref name=ref20>'''慢性頭痛の診療ガイドライン作成委員会'''<br>IV 群発頭痛 3. 群発頭痛およびその他の三叉神経・自律神経性頭痛にはどの程度の患者が存在するか.危険因子、増悪因子にはどのようなものが存在するか.<br>In: 日本神経学会・日本頭痛学会編、ed. 慢性頭痛の診療ガイドライン 2013<br>東京: ''医学書院''; 2013:221-222.</ref>。 | *疫学: 群発頭痛の有病率は10万人あたり56~401人程度と報告されている<ref name=ref20>'''慢性頭痛の診療ガイドライン作成委員会'''<br>IV 群発頭痛 3. 群発頭痛およびその他の三叉神経・自律神経性頭痛にはどの程度の患者が存在するか.危険因子、増悪因子にはどのようなものが存在するか.<br>In: 日本神経学会・日本頭痛学会編、ed. 慢性頭痛の診療ガイドライン 2013<br>東京: ''医学書院''; 2013:221-222.</ref>。 | ||
*若年男性に多いが、最近は女性の群発頭痛罹患者も増加傾向にあるとされている<ref name=ref21><pubmed>21278239 </pubmed></ref>。片頭痛や緊張型頭痛より頻度は低いが、それほど稀な疾患ではない。 | *若年男性に多いが、最近は女性の群発頭痛罹患者も増加傾向にあるとされている<ref name=ref21><pubmed>21278239 </pubmed></ref>。片頭痛や緊張型頭痛より頻度は低いが、それほど稀な疾患ではない。 | ||
*診断: ICHD- | *診断: ICHD-3β<ref name=ref6 />に準拠する。群発期が頭痛のない[[寛解]]期をはさんで反復する場合を反復性群発頭痛、群発期が寛解せず1年以上続く場合を慢性群発頭痛とする。診断基準を表7に示した。 | ||
*群発頭痛の急性期治療: スマトリプタンの皮下注が標準的治療である<ref name=ref22>'''慢性頭痛の診療ガイドライン作成委員会'''<br>IV 群発頭痛 5. 群発頭痛急性期(発作期)治療薬にはどのような薬剤があり、どの程度有効か<br>In: 日本神経学会・日本頭痛学会編、ed. 慢性頭痛の診療ガイドライン 2013<br>東京: ''医学書院''; 2013:226-228.</ref>。スマトリプタンの点鼻もある程度の効果が期待できる。経口トリプタンは効果発現に1時間程度を要するため、発作持続時間が1時間程度の患者には有用性が乏しい。純酸素吸入(マスク 7-10L/分)も有用である。 | *群発頭痛の急性期治療: スマトリプタンの皮下注が標準的治療である<ref name=ref22>'''慢性頭痛の診療ガイドライン作成委員会'''<br>IV 群発頭痛 5. 群発頭痛急性期(発作期)治療薬にはどのような薬剤があり、どの程度有効か<br>In: 日本神経学会・日本頭痛学会編、ed. 慢性頭痛の診療ガイドライン 2013<br>東京: ''医学書院''; 2013:226-228.</ref>。スマトリプタンの点鼻もある程度の効果が期待できる。経口トリプタンは効果発現に1時間程度を要するため、発作持続時間が1時間程度の患者には有用性が乏しい。純酸素吸入(マスク 7-10L/分)も有用である。 | ||
*予防療法:群発期には発作頻度の低減、頭痛強度の軽減のため予防療法を行う。ベラパミル、副腎皮質[[ステロイドホルモン]]などが使用される<ref name=ref23>'''慢性頭痛の診療ガイドライン作成委員会'''<br>IV 群発頭痛 6. 群発頭痛発作期の予防療法にはどのような薬剤があり、どの程度有効か<br>In: 日本神経学会・日本頭痛学会編、ed. 慢性頭痛の診療ガイドライン 2013<br>東京: 医学書院; 2013:229-232.</ref>。 | *予防療法:群発期には発作頻度の低減、頭痛強度の軽減のため予防療法を行う。ベラパミル、副腎皮質[[ステロイドホルモン]]などが使用される<ref name=ref23>'''慢性頭痛の診療ガイドライン作成委員会'''<br>IV 群発頭痛 6. 群発頭痛発作期の予防療法にはどのような薬剤があり、どの程度有効か<br>In: 日本神経学会・日本頭痛学会編、ed. 慢性頭痛の診療ガイドライン 2013<br>東京: 医学書院; 2013:229-232.</ref>。 |